仏エッフェル塔、ストライキで閉鎖 訪問した宗教団体が女性従業員の移動要求か

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(CNN) 仏パリの観光名所、エッフェル塔は7日、従業員によるストライキのため閉鎖された。ストを起こした従業員らは、ヒンドゥー教団体の訪問中に女性従業員が人目につかない場所へ退くよう求められたと主張。この要求に抗議している。当該の事案を巡っては、フランス国内の政治家からも批判の声が上がっている。

インドのアーメダバードに本部を置く世界的なヒンドゥー教団体「BAPS(ボチャサンワシ・アクシャル・プルショッタム・スワミナラヤン・サンスタ)」のメンバー約100人は、5日にエッフェル塔を訪れた。

BAPSは自らを「精神的かつボランティア主導の親睦団体」と位置づけ、個人の成長を通じた社会貢献や、信仰・奉仕・世界的な調和といったヒンドゥー教の価値観の促進に尽力する団体と説明する。6日にはパリで新たなヒンドゥー教寺院を開設した。

エッフェル塔の従業員組合代表を務めるディアーヌ・ダボワーヌ氏は記者団に対し、BAPSの訪問中「男性を配置するために、女性は職場を離れるよう求められた」と訴えた。

「こうした事態は従業員、とりわけ女性たちにとって到底受け入れられるものではない。一部の女性が受けた扱いによって、彼女たちは皆屈辱を感じている」(ダボワーヌ氏)

パリのエマニュエル・グレゴワール副市長は、これらの主張について調査を開始したと発表。X(旧ツイッター)への投稿で「このような状況が容認されることはあってはならない」「これらは私の価値観とも、エッフェル塔が掲げるべき価値観とも相容れないものだ。エッフェル塔は男女の区別なく、誰もが自由に動き回り、行動できる場所であるべきなのだから」と述べた。

CNN提携局のBFMTVによると、エッフェル塔運営会社(SETE)は団体側から訪問の際に「女性との接触」を制限するよう求める要望があったことを認めた。

SETEは「こうした条件を受け入れるべきではなかった」と述べている。BFMTVが報じた。

CNNはSETEにコメントを求めている。

BAPSはXでの声明の中で、女性スタッフについて直接言及はしなかったものの、懸念を「非常に深刻に」受け止めていると述べた。また、エッフェル塔への訪問は他の来場者への支障を最小限に抑えるため、「通常の開館時間の開始時に、塔のチームと調整の上で」実施されたものだと説明した。

声明には「我々の知る限り、どの時点においてもエッフェル塔への立ち入りを妨げられた人は一人もいなかった」「それでも何らかの不快な思いや不便をかけたことについては、心よりお詫びする」と記されている。

CNNはBAPSにもコメントを求めている。

「ジェンダー平等」

今回の事案は、フランス国内で大きな怒りを引き起こした。フランスはフェミニズム運動の長い歴史を持つほか、世俗主義を憲法に掲げることで知られる。

オロール・ベルジェ男女平等・差別撤廃担当相は、エッフェル塔で起きたとされるこの出来事について、Xで「容認できない」と主張。「フランスにおいて、ジェンダー平等は交渉の余地があるものでも、状況によって基準が変わるものでもない。それは一つの原則であり、例外は存在しない」と投稿した。

BAPSのウェブサイトによると、同団体に関連する数千人のヒンドゥー教徒が、ここ数日フランス各地で行われた様々なイベントやパレードに参加したという。

ヒンドゥー教は、現在も信仰され続けている世界最古の宗教と広く見なされており、キリスト教、イスラム教に次ぐ世界第3位の規模(信者数10億人以上)を誇る。

ヒンドゥー教には、強力な女神への崇拝を通じて女性性を尊ぶ側面がある。これらの女神には知恵の女神サラスワティー、悪や自我を打ち砕く女神カーリー、富と繁栄の女神ラクシュミーなどがいる。

その一方で、宗教内部に根深く残る女性蔑視や、ジェンダー平等をめぐる議論には終わる気配が見られない。特に女性の寺院への立ち入りや、特定の儀式への参加を巡って問題が浮上する。

2018年の画期的な判決では、インド最高裁が南部ケララ州にあるサバリマラ寺院への月経年齢の女性の立ち入りを認める判断を下した。立ち入りを禁じていた数世紀にわたる規制は差別的かつ違憲であり、無効とされた。

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