「今から始めるなら何を買う?」資産5億円超ママ投資家・ちょる子さんが語る2026年後半注目テーマと次なる目標

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資産5億円超のママ投資家・ちょる子さんは、どのような基準で株を買い、何を見て相場を判断しているのか。初心者におすすめの投資法から具体的な売買ルール、2026年後半の注目テーマまで、「今から始めるなら?」をテーマに実践的な投資術を聞いた。(※インタビュー日:2026年6月9日)

損をしたくない人が最初にやるべきこと

 ―ちょる子さんが、もし今から投資を始めるとしたら、何から始めますか。

今は株価指数が高い水準にあるので、私だったらまずインデックスの積立投資から始めます。そのうえで、相場が大きく下落するような局面が来たら、大型株への投資を検討すると思います。

私自身はもう少しアクティブに売買していますが、これから始める方にはなるべく損をしてほしくない。そう考えると、一番負けにくい方法は、暴落したタイミングで大型の優良株を買うことだと思っています。

―なぜ大型株なんですか。

日本の株式市場を動かしているのは、約70%が海外投資家なんです。彼らがイメージしやすい銘柄に、一番お金が集まってくる。どれだけ素晴らしい会社でも、時価総額が小さいと海外投資家はそもそもお金を入れられない。だから大型株が基本なんです。

それに、「思っていたシナリオと違うな」と感じたとき、大型株ならすぐ逃げられる。中小型株だと、自分の売りが株価を押し下げてしまうこともあります。いざという時に素早く動けることは、とても大事だと思っています。

―まとまった資金がない場合はどうすればいいですか。

最近は単元未満株(1株から)で売買できるサービスもありますし、ポイント運用から始めるのも全然ありだと思います。ポイントなら「もともとなかったお金」ですし、「増えたらラッキー」くらいの感覚で始められる。

ちょる子さん
ちょる子さん

Naoko Kawamura

まず「こういうものなのね」と感覚をつかんで、実際に自分のお金を入れてみる。やってみて「怖い」と感じたら金額を減らせばいい。少しずつ慣れながら、自分なりのコツをつかんでいけばいいと思います。

―やってみて初めて、自分に合った手法がわかるということですね。

はい。テクニカル分析を使った短期売買が得意な人もいれば、ファンダメンタルズ分析で長期投資が向いている人もいます。まずは自分の性格と、どれだけ時間を使えるかを棚卸しする。結局、やってみないとわからないことなので、まずは動いてみることですね。

勝率を上げるためのシンプルな売買ルール

―ちょる子さんの具体的な売買ルールを教えてください。

デイトレードなら、大きく売られた銘柄のリバウンドを狙う方法と、上昇している銘柄をさらに高く買ってその勢いに乗る方法の2パターンがあります。

私が得意なのは、売られすぎている銘柄を拾うリバウンド狙いですね。まずなぜ下落しているのかをニュースで調べる。「特段ネガティブなニュースがない」うえに「その年のテーマ銘柄である」——この2つが重なっていれば、あとで資金が戻りやすい。そのタイミングで買いに入ります。

 ―売却するタイミングはどのように決めていますか。

買った理由によりますね。私は買った理由と売る理由を必ずセットで考えるようにしています。例えば、チャートを見て買ったのであれば、売るときもチャートを基準にしますし、自分が描いていたストーリーが崩れたと判断したときにも売ります。また、企業の成長を期待して買っている場合は、たとえ株価が下がっていても、次の決算が出るまでは我慢して持ち続けることもあります。

大事なのは、なんとなく買ったり売ったりしないことですね。必ず「なぜ買ったのか」という理由を覚えておく。できればメモに残しておくといいと思います。その後の値動きに一喜一憂するのではなく、最初に描いたストーリーに沿って売買を判断するようにしています。

―ちょる子さんは高配当株も保有されているんですね。

はい。ポートフォリオの半分は高配当株です。令和のブラックマンデー(2024年8月の急落)の翌日に買いました。JT、武田薬品、積水ハウス、AGCを保有しています。高配当株は配当目当てで買っているので、一切動かさないよう、あえて対面証券に入れています。いつもトレードしているネット証券に置いておくと、つい売りたくなってしまうので(笑)。

 2026年後半に注目したいテーマ株

―「その年のテーマ」を設定して銘柄選びをされているそうですが、どのように波が来るテーマを予測しているのですか。

 まず一つは国策ですね。国がどこにお金を投じていくのか、という視点です。国の予算の方向性は骨太の方針に示されます。高市首相は成長戦略の「重点投資対象17分野」を掲げていて、私は今後、電力や防衛、宇宙産業といった分野がテーマになってくるだろうと考えています。そうしたところからテーマを設定して、その分野のトップ企業を売買するようにしています。

泉谷由梨子・ハフポスト日本版編集長
泉谷由梨子・ハフポスト日本版編集長

Naoko Kawamura

もう一つは、民間の大型投資の動向です。今注目されているAIや半導体がなぜテーマになったのかといえば、GoogleやMicrosoftといったハイパースケーラー各社が巨額の設備投資を進めているからです。日本に工場を建てるといった話も含めて、莫大なお金が動いている。そういう動向はしっかり追うようにしています。

―2026年後半は、どんなテーマに注目されていますか。

今だったら工作機械関連が面白いと思っています。キーワードで言うと「フィジカルAI」ですね。

生成AIブームで半導体関連銘柄が大きく上昇しましたが、今はAIが実際の現場で使われる段階に入ってきていると感じています。AIを搭載したロボットが自律的に動き、人間の作業を補助する。そういう世界が現実になりつつある。

実際、数字にもしっかり表れていますよね。工作機械関連は、今後のテーマとして非常に有望だと思っています。

 ―具体的に注目している企業を教えてください。

ファナックは有力ですね。ただ、一社に絞らずセクター全体をまとめて買う「セクターバスケット買い」という方法もありだと思っています。ハーモニック、ツガミ、キーエンスも注目しています。

自分が信じられるストーリーで買う

 ―独学で投資を学ばれたそうですが、勉強法を教えてください。

個別株を始める前は、まずNISAとiDeCoを活用してインデックス投資をしながら、毎日株価をウォッチしていました。

最初は何を買えばいいのかわからなかったので、『日経マネー』と『ダイヤモンドZAi』の両方で「買い」とされている銘柄をExcelにまとめて、その株価を毎日見ていたんです。

値動きを見ることも大事ですが、一番大切なのは自分がそのストーリーを信じられるかどうか。だから、その企業や業界のニュースを追いながら勉強するといいと思います。

―「ストーリーを信じる」とは、自分の仮説ですか。それとも企業が発信するストーリーですか。

両方ですね。企業が描いている成長ストーリーを見て納得できるか。そして、自分なりに「なぜこの個別株を買うのか」という理由を明確に描けるか。

例えば、「どこかの記事でおすすめされていたから買った」という理由だと、株価が少し下がっただけで自分を信じられなくなってしまうんです。

でも、「この会社はこういう理由で成長していく」と自分なりのストーリーが描けていれば、下がった時も保有し続けられる。むしろ買い増したくなる。だから、個別株をやるなら「なぜその株を買うのか」を明確にしたほうがいいと思います。

もし理由が特にないなら、インデックス投資で十分だと思っています。単純にお金を増やしたいなら、長期・積立・分散——それだけで十分なくらい、今のインデックス投資は優秀ですから。

―情報収集はどうされていますか。

一番速報性が高くて参考になるのはSNSですね。雇用統計やCPIなどの重要指標が出た瞬間に発信してくれる方をフォローしています。

今はヘッドライン一つで株価が大きく動く時代です。「トランプ大統領が何を言った」といった情報をいち早くキャッチできるかどうかが、自分の資産を守るためにも大事だと思っています。 

『ビリギャル』のような映像化を。応援してくれた人に恩返ししたい

―ご著書の「女性たちよ、もっと強欲に、もっと自由になろう!」という言葉に込めた思いを聞かせてください。

私は、女性が社会の中で「誰かの付属品」のように扱われやすいと感じることがあるんです。例えば、「〇〇ちゃんのお母さん」と呼ばれるように、一人の個人としてではなく、誰かとの関係性の中で見られることも少なくありません。

でも、女性には大きな力があります。女性が自分らしく生きて、自分のやりたいことに挑戦することは、日本のGDPを押し上げることにもつながると思っているんです。

今は女性管理職や女性役員を増やそうという流れもあり、国も後押ししている。だから大きなチャンスの時代だと思っています。ただ、「女性だから登用された」と言われないように、実力もつけなければいけない。しっかり結果を出して、数字で示す。だから私は、「見た目は謙虚に、でも心の中は貪欲に」と伝えたいんです。

ちょる子さん(右)と泉谷由梨子・ハフポスト日本版編集長
ちょる子さん(右)と泉谷由梨子・ハフポスト日本版編集長

Naoko Kawamura

母親になると、「お母さんなんだから我慢しなきゃいけない」と思い込んでしまう人が本当に多い。でも、そんなことはないんです。「〇〇ちゃんのお母さん」ではなく、あなた自身の人生を生きてほしい。オンリーワンの人生を、自分のやりたいことを諦めずに叶えてほしい。その思いを込めました。 

―これまで目標を達成し続けてきたちょる子さん、次なる目標は何ですか。

著書『ママ投資家が育休中に1億貯めた株式投資』(ダイヤモンド社)の映像化ができたらいいなと思っています。発売から約1カ月で11万部を突破して、本当に多くの方に受け取っていただけたことにすごく感謝しています。

例えば、『ビリギャル』のように映像化されたとするじゃないですか。そうしたら、本を買ってくださった方の中から抽選でエキストラとして出演してもらうこともできる。そういう企画が実現したら、すごく楽しいと思うんですよ。

2年前に適応障害になったときは、「自分は社会の役に立てない」と感じていました。でも、そこから回復して、発信する機会や影響力もいただけるようになった。ようやく社会に恩返しできるタイミングが来たのかなと思っています。これまで応援してくださった方々に、もっと還元できることをやっていきたいですね。

銘柄選びや売買ルールについて、より詳しく語ってもらった動画はハフポスト公式YouTubeでご覧ください。

 ※本記事は、事例として取り上げた金融商品の売買を勧めるものではありません。本記事に記載した情報によって読者に発生した損害や損失に関しては、発行媒体は一切責任を負いません。投資における最終決定はご自身の判断で行ってください。

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