人工甘味料の常用者では、「自制に関わる脳領域」が甘味に強く反応する

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空腹は「カロリー」より先に「甘さ」へ引きつけられる

砂糖の過剰摂取は、肥満や2型糖尿病、心血管疾患などのリスクと関連します。

そこで広く使われているのが、ほとんどエネルギーを含まずに甘味を与える「非栄養性の人工甘味料」です。

しかし、甘いのに十分なカロリーが入ってこない経験を繰り返すと、甘味の好みや、食べ物を評価する脳の働きが変化する可能性も指摘されています。

実際、過去の研究では、強い甘味を好むようになった、好みが弱まった、変化しなかったと結果が分かれていました。

研究チームは、この不一致には「空腹か満腹か」という体の状態も関係しているのではないかと考えました。

そこで今回の実験には19~27歳の30人が参加し、自己申告した食習慣をもとに、砂糖入り製品をよくとる15人と、人工甘味料入り製品をよくとる15人に分けられました。

全員が、3時間半以上絶食した空腹時と、十分な食事を終えてから1時間以内の満腹時の両方で実験に参加しています。

参加者が味わったのは、砂糖を6%含む溶液、砂糖を半分に減らして人工甘味料を加えた溶液、砂糖を使わず人工甘味料だけで甘くした溶液の3種類です。

3つは甘さの強さと持続時間が近くなるよう調整され、別の58人による事前試験でも、明確には区別できませんでした。

また参加者は味の好みや感情を回答し、研究チームは心電図に加えて、fNIRSで前頭前野の酸素化ヘモグロビンの変化を測定しました。

こうした実験の結果、空腹時には3種類すべての甘味への好感度が上昇しました。

さらに、人工甘味料の常用者では、左背外側前頭前野付近で、砂糖の常用者より大きな反応が見られました。

この違いが何を意味するのか、より詳細な結果を次項で見ていきます。

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