台湾の衛生福利部食品薬物管理署は5月5日、日本から輸入された乳幼児向けせんべいから、現地の基準値を超えるカドミウムが検出されたと発表した。
台湾の輸入検査(水際検査)で不合格となったのは、亀田製菓が製造する「ハイハイン」と「野菜ハイハイン」。「7か月ころから食べられる 安心安全のおやつ」の売り文句を掲げるロングセラー商品だ。
台湾では、乳幼児用補助食品中のカドミウムの許容限度が0.040mg/kgと定められているが、今回の検査では「ハイハイン」から0.045mg/kg、「野菜ハイハイン」から0.074mg/kgのカドミウムが検出され、いずれも基準を上回った。
なお、「ハイハイン」が台湾の水際検査で不合格となるのは、今回が初めてではない。2025年1月にも0.046mg/kgのカドミウムが検出され、廃棄・積み戻し処分となっている。
なぜ何度も起こる? 日本と台湾で異なる「基準値」
なぜ大手メーカーである亀田製菓の商品が、台湾の水際検査で相次いで不合格となっているのか。
背景の一つに、日本と台湾におけるカドミウム基準値の差がある。
台湾では精米のカドミウム基準値を0.2mg/kg以下としているが、乳幼児用食品に対しては、前述の通りさらに厳しい0.040mg/kgという制限を設けている。
一方、日本で厚労省が定める精米のカドミウム許容限度は0.4mg/kgであり、ベビーフードに関しては日本ベビーフード協議会が0.2ppm以下としている。
また、国際食品規格の策定などを行う政府間機関「コーデックス委員会」も、精米については日本と同様に0.4mg/kg以下と定めている。
つまり、日本や国際規格においては、「ハイハイン」は基準に十分収まっているといえる。
亀田製菓の原材料、産地は?
ネット上では「原材料に外国産の米を使っているからではないか?」との臆測も散見されるが、実際の産地はどこか?
一方、「亀田のつまみ種」には、タイ産や中国産のもち米や、中国産・米国産・国産のうるち米、中国産の寒梅粉(餅米を原料とする粉末)などを使用しており、商品によって使い分けているようだ。
厚生労働省によると、カドミウムは土壌や水など環境中に広く存在し、米や野菜、果実、肉、魚など多くの食品に含まれている。
カドミウム濃度の高い食品を長年にわたり摂取すると、腎機能障害を引き起こす可能性があるが、日本の食品からのカドミウムの摂取状況・国内食品中のカドミウムの含有実態を勘案した結果、一般的な日本人における食品からのカドミウム摂取が健康に悪影響を及ぼす可能性は低いと考えられているという。

2 ヶ月前
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