体育館の床下に眠っていた「ローマ貴族の家」
カヴール科学高校は、ローマ中心部のコロッセオ近くにあります。
現在の校舎は、もともと19世紀後半にカトリックの宣教会の建物として造られたものです。
実はその建設時にも、基礎部分から古代ローマの邸宅の一部が確認されていました。
しかし、この地域は古代ローマ史において非常に重要な場所でありながら、近代以降の建物が地上を覆っているため、地下の遺構を十分に調べることが難しい場所でもあります。
周辺には、キケロ、ポンペイウス、オクタウィアヌス、後の初代ローマ皇帝アウグストゥスとして知られる人物たちが暮らしていたとされます。
言ってみれば、ローマ史の主役級の人々が行き交ったエリアの地下に、まだ見ぬ古代都市の断片が残っていたわけです。
今回の発見は、そんな場所で起きました。
実際に見つかった邸宅の一部/ Credit: Liceo Scientifico Statale C. Cavour Roma, “Domus Liceo Cavour”, CC BY 4.0 IT地下空間で生徒たちが見つけたものを、同校の歴史とラテン語の教師クラウディア・マリーノ氏がローマ特別監督局に報告しました。
その後、2026年1月から最近の廃材などを取り除く作業が始まり、遺跡の調査が本格化。
体育館の下に保存されていた部屋は、2世紀半ばごろの邸宅の一部とみられています。
19世紀後半の調査で見つかっていた碑文から、この家はウンブリウス家の人物が所有していた可能性があると考えられています。
ただし、所有者や建築時期については、今後の発掘調査で確実な証拠を得る必要があります。






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