カルビーは7月9日、2色印刷だったポテトチップスとかっぱえびせんのパッケージを段階的に見直し、7月27日より順次、表面のみフルカラー印刷にすると発表した。
カルビーは5月、中東情勢の緊迫に伴う一部原材料の調達不安定化を受け、ポテトチップスとかっぱえびせん、フルグラなど合計14品のパッケージをフルカラーから2色に変更すると発表した。
問題の発端となったのはアメリカとイスラエルによるイラン攻撃だ。イランがホルムズ海峡を事実上封鎖したことで、インクの原料となる石油製品ナフサの供給が不安定になった。
カルビーは5月のパッケージ変更について、「印刷で使用するインクおよびそれを溶かす溶剤が石油由来の原料で出来ており、それらの供給が不安定になっているためです。商品の安定供給を最優先とする観点から今回の施策の実施にいたりました」とハフポスト日本版の取材に説明した。
戦争の影響で2色印刷になったポテトチップスやかっぱえびせんのパッケージに、反戦のイラストやメッセージを描いてSNSに投稿する動きも生まれた。
この2色印刷を表面のみカラーに戻す今回の見直しは、直近の原材料の調達の見通しを踏まえた判断だという。
カルビーは「商品の安定供給を最優先に、 調達状況を見極めながら、節約を継続してカラー印刷を再開してまいります」とプレスリリースで説明している。
表のみフルカラーに変更されるのはポテトチップスとかっぱえびせんで、フルグラについては全面フルカラー印刷になるという。
不透明な状況が続く中東情勢
アメリカとイランは6月、戦闘終結のための覚書に署名したが、その後も緊迫した状態が続いている。
米中央軍は7月8日、イランがホルムズ海峡を通行していた商船3隻を攻撃したため、同国に報復攻撃をしたと発表した。
この状況を受け、トランプ氏は8日にトルコの首都アンカラで行われたNATO首脳会議の記者会見で、イランとの戦闘終結の合意について、「もうおしまいだ」と発言した。
中東情勢の先行きが見通せない中、赤沢亮正経済産業相は7日の記者会見で、ナフサの備蓄を検討したいと述べ、重要物資の安定的な供給確保のための方策を検討する考えを示した。

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