プラスチックに広く使われる化学物質、世界で200万人の早産と7.4万人の新生児死亡に関係 米調査

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(CNN) プラスチックの柔軟性を高める目的で日用品や医療用具などに広く使用されている2種類の化学物質について、早産や新生児の死亡との関係を指摘する最新研究結果が発表された。2018年には世界で約200万人の早産と、7万4000人の新生児の死亡に関係した可能性があるとしている。

米国では妊娠37週目に入る前の出産を早産と定義している。今回の研究ではDEHP(フタル酸ジ2―エチルヘキシル)とDiNP(フタル酸ジイソノニル)というフタル酸エステル類の2種類の合成化学物質について調査した。

米国立環境衛生科学研究所によると、フタル酸エステルは内分泌系と呼ばれる体内のホルモン生成に干渉することが分かっており、発達や生殖、脳、免疫系などの問題との関係が指摘されている。たとえわずかでもホルモンがかく乱されれば、重大な発達および生物学的影響を及ぼす可能性がある。

今回の研究は米ニューヨーク大学ランゴン医療センターのレオナルド・トラサンデ教授らのチームが発表した。

トラサンデ教授は、プラスチックに一般的に使用される化学物質のうち、懸念がある物質の使用を制限する条約を後押しする交渉材料になるとしている。

米化学工業協会はCNNの取材に対し、DiNPについては米環境保護局のリスク評価で「消費者や一般市民の健康あるいは環境を害する不合理なリスク」を及ぼすことはないとの結論が出たと説明している。DEHPについてはコメントしていない。

玩具やシャンプー、食品用ラップにも

フタル酸エステルの化学物質は、子ども用の玩具や食品保存容器、床材やシャワーカーテン、庭のホース、医療機器などの製品に柔軟性を持たせる可塑(かそ)剤として幅広く使用されている。

香水、ヘアジェルやスプレー、シャンプー、石けん、ボディーローションといった日用品にも潤滑剤や香りの保持剤として使用されるほか、食品用ラップにも添加されている。

トラサンデ氏の研究チームの2021年の調査では、米国の55~64歳の年齢層では年間9万1000~10万7000人の早死ににフタル酸エステルが関係している可能性があることが分かった。

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