(CNN) フランス海軍は先月31日、ロシアの港から出航した制裁対象の石油タンカーを拿捕(だほ)した。拿捕したタンカーはここ数カ月で3隻目となる。
フランスのマクロン大統領は1日、X(旧ツイッター)で石油タンカー「タゴール」を大西洋の「公海上で英国を含む複数のパートナーの支援のもと海洋法を厳格に順守して」拿捕したと発表した。
マダガスカル船籍として登録された同タンカーはロシアのウンバ港を出航し、船舶追跡サイトで5日前に北大西洋にいることが判明していた。
タゴールは欧州連合(EU)、英国、米国の制裁対象となっている。
「船舶が国際制裁を逃れ、海洋法に違反し、ロシアが4年以上にわたってウクライナに行っている戦争に資金を提供することは容認できない」とマクロン氏は述べた。
クレムリン(ロシア大統領府)は、先月31日夜に行われたフランスの措置は「違法で、ほぼ国際的な海賊行為だ」と批判。ペスコフ大統領報道官は「われわれは、これらが国際法を完全に順守して実施されたとはまったく思わない」と述べた。
フランスは、制裁に反してロシア産原油を運ぶ船舶の拿捕に向け、西側諸国がより厳格に対応するよう求めてきた。こうした船舶は偽旗を掲げ、保険に加入していないか、安全認証を受けていないことが多いという。
3月には、フランス海軍が地中海で石油タンカーを拿捕した。マクロン氏によれば、このタンカーはロシアの影の船団に属していた。影の船団は、ロシアが制裁を逃れるために使う数百隻のタンカーで構成されている。
米国は、中東での戦争が石油供給を混乱させていることを受け、すでに海上にあるロシア産原油への制裁を緩和したが、欧州は追随していない。
フランスは1月、スペインとモロッコの間でロシアの影の船団の一員であることが疑われる別の石油タンカーを停止させている。
ベルギーは3月、「偽旗と偽造書類」で航行していた疑いのある別のタンカーをフランスの支援のもと拿捕した。

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