「ヒロタのシュークリーム」直営店が減少も、赤字幅は縮小。オンラインショップの意外な人気商品とは?

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シュークリームやシューアイスの製造・販売で高い知名度を誇る「洋菓子のヒロタ」。

かつては駅の構内などに直営店が数多く存在したため、「子どもの頃に、親が仕事帰りに駅でよく買ってきてくれた」というエピソードを耳にすることもあります。ヒロタが「思い出の味」になっている人は、少なくないのではないでしょうか。

しかし、運営会社の経営難が報じられている近年は、直営店が減少しています。現状とこれまでを振り返ります。

シューアイスがヒットし、国内外に直営店が増加

1924年創業のヒロタは、創業者が大阪市内の自宅を改装する形でスタートしました。47年にはマッカーサーに誕生日ケーキを送り、日本人としては初めて感謝状を贈られたといいます。

その後、株式会社化し、64年に開発したシューアイスがヒット。国内外に直営店が徐々に増加しました。

近年は、2023年に「100周年プロジェクト」として、ブランドロゴや店舗、商品パッケージなどのデザインを一新。現在の赤と青を基調とした「レトロかわいい」イメージに生まれ変わりました。

直営店が減少。現在は3店舗に

“お土産の定番”としての地位を築いたヒロタですが、一方でここ数十年の経営状況は不安定な状況が続いています。

2001年には50億円の負債を抱えて経営破綻し、21LADY(現・ヒロタグループホールディングス)の支援により再建。しかし、24年3月期第3四半期の連結最終損益で大きく赤字に転落し、その後も営業損失を計上しています。

直営店は25年に、東京の「Echika表参道店」と「飯田橋メトロ店」、千葉の「シャポー本八幡店」が相次いで閉店し、26年3月には東京の旗艦店であった「東銀座店」も閉店

現在の直営店は、東京「新橋駅前店」、大阪「えびすばし店」、千葉にある直売所「千葉工場売店」の3カ所のみですが、工場で作られたヒロタのスイーツはイオンをはじめとするスーパーなどで販売していることもあります。

なお、ヒロタグループホールディングスが15日に公開した26年3月期の決算短信によれば、今期の売上高は約17億円で、営業損失は約1億1700万円。前期の営業損失である約3億5700万円から赤字額は大幅に減少しており、さらに27年3月期の最終損益は約1億4900万円の黒字を見込んでいるといいます。

ただし、「現時点において継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められます」という記載もあり、再建の行方が引き続き注目されています。

また、5月26日のヒロタグループホールディングスの発表によると、ヒロタの「本店」を「新橋駅前店」がある東京都港区から、千葉県⼭武郡の「千葉工場」に移す計画があるといいます。理由は「業務効率の向上を図るため」としています。

焼きドーナッツや公式グッズが人気

今となっては直営店が貴重ともいえるヒロタですが、公式オンラインショップでは、いつでも商品を注文することができます。

商品ラインナップには冷凍シュークリームやシューアイスを各種取り揃えていますが、意外なことに人気商品トップ5(6月3日時点)の中に、シュークリーム類は入っていません。

1位は、常温商品の焼きドーナッツ「100周年こだわりドーナッツ10個入」(3640円/税込、以下同)。4位は和菓子の「100周年抹茶どらやき5個入り」(702円)で、2位と3位と5位にはヒロタのロゴなどがプリントされたポーチやマグカップといった公式グッズがランクインしています。

100周年プロジェクトでブランドがリニューアルしたことで、デザイン性の高いグッズへの注目度が高まっている印象です。

直営店の減少が続く一方で、赤字幅の縮小や黒字転換見通しも示されているヒロタ。老舗ブランドの再建に注目が集まります。

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