ハトは楽園実験でカオスを生成していた――「ご褒美が確実」でも違う答えを試し続ける

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120通り「全ての選択が正解」――ハトに与えられた「楽園」

画像Credit:Canva

あなたも、こんな経験はないでしょうか?

通勤経路は決まっているのに、なぜか今日は違う道を試してみたくなる。コンビニでいつも買うパンがあるのに、たまには別の棚を覗いてしまう。

合理的に考えれば非効率なのに、”なぜか寄り道をしたくなる”――ハトたちも、まさに同じことをやっていました。

実験の舞台は、アイオワ大学心理学・脳科学科の実験室です。

6羽の成体ハトがそれぞれ別の防音室に入れられ、15インチのタッチスクリーンの前に配置されました。

画面には5つの色鮮やかな幾何学模様ボタンが円形に配置されています。

ルールはこうです。

5つのボタンをそれぞれ1回ずつつつけば、エサがもらえる。

順番は問いません。1→2→3→4→5でも、5→4→3→2→1でも、2→4→1→5→3でも構いません。

数学的に、5個のボタンをすべて1回ずつつつく順番は5の階乗(5×4×3×2×1)=120通り存在します。そのすべてがエサの対象です。

同じボタンを連打することはできませんが、重要なのは、どの順番を選んでも正解であり、もらえるエサの量は同じという設計です。

「このような恵まれた環境下で、鳥たちはどのような行動をとるだろうか?」――ワッサーマン教授の問いは、こうして始まりました。

次のページではいよいよ、ハトたちが見せた”常識破り”の行動を見ていきましょう。

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