国内のお弁当・お惣菜市場で、ドン・キホーテが展開するオリジナル総菜「偏愛めし」シリーズの販売が好調だ。
原材料費や人件費の高騰を背景に惣菜類の値上げが相次ぐなか、「みんなの75点より誰かの120点」を掲げて特定の食材や味付けに特化した同シリーズがSNSを中心に話題を集めている。
ITmediaビジネスオンラインの報道によると、2023年11月の発売開始以来、累計販売数は1122万点を突破し、売上高は31億円(2026年5月末時点)に達したという。
親会社であるパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)の業績も最高益を更新しており、市場での評価も高まっている。
「やりすぎ感最高!」若者を中心にSNSで拡散
「偏愛めし」は、開発担当者のこだわりが詰まった商品設計が特徴だ。「ガリ好きのためのガリだけ丼」や「きくらげ中華丼」、「フライドチキンの皮だけ弁当」など、特定の食材に特化したラインナップが話題を集めている。さらに新商品として、ご飯の上がほぼたくあんで埋め尽くされた「パリポリフィーバー丼」なども展開している。
ネット上では「やりすぎ感、最高!」「毎回振り切ってて大好き」「開発者の狂気を感じる」「社内の企画承認プロセスがすごい」といった声が相次いでいる。思わず誰かにシェアしたくなる見た目の商品がSNSで拡散され、購買層の拡大につながっている。
農林水産省の最新白書によると、物価高による買い控えが見られるなかでも、手軽さや時短を求める「中食(惣菜)市場」の需要は拡大を続けている。こうしたニーズが高まるなか、お惣菜選びの基準は安さよりも「価格に見合う満足感や驚きがあるか」へとシフトしつつある。
同シリーズは、大手スーパーやコンビニが並べる「定番商品」とはあえて距離を置き、ドン・キホーテ特有の遊び心を前面に出すことで、独自のポジションを築いている。
物価高でもファンを掴む。ドンキ流の「商品開発力」
「偏愛めし」シリーズのような話題性のある同社の商品開発力は、親会社であるPPIHの業績を支える基盤となっている。同社が発表した2026年6月期第3四半期決算は、売上高1兆8265億円(前年同期比8.2%増)、営業利益1375億円(同6.9%増)となり、同期間における過去最高益を更新した。
好調なインバウンド需要が業績を引っ張る一方、国内の既存店も堅調に推移。物価高による生活防衛意識が高まるなかで、柔軟な価格戦略やまとめ買い需要への対応が業績を後押しした。
さらに、店舗の利益を支えるプライベートブランド(PB)や、トレンドを捉えた限定商品の開発、強化を進めたことも、他社との差別化につながっている。

Trading View
株式市場における評価も底堅い。通期の業績予想(売上高2兆4350億円、当期純利益1070億円)の達成に向けて業績は概ね順調に推移。過去に実施した株式分割による投資家層の広がりなども下支えとなり、株価は堅調な動きを見せており、時価総額は約3兆円を超える規模となっている。
※本記事は、事例として取り上げた金融商品の売買を勧めるものではありません。本記事に記載した情報によって読者に発生した損害や損失に関しては、発行媒体は一切責任を負いません。投資における最終決定はご自身の判断で行ってください。
※株価データは2026年7月9日時点。

1 時間前
1






English (US) ·
Japanese (JP) ·