(CNN) トランプ米大統領はここ数週間、イランとの間で前向きな進展を実現させようとしてきたが、ほとんどうまくいっていない。
そうした中でトランプ氏は18日、新たな手法を採用したようだ。米政府当局者によると、同氏は政権の交渉団にイランとの協議を停止するよう指示した。さらにホワイトハウス当局者らは最近、周囲に対し、戦略の転換を伝えている。「できるだけ早くイランをたたく」から、時間をかけて「締め上げる」へとシフトしているというのだ。
またトランプ氏は6月に締結された停戦が崩壊して以降、協議は順調に進んでおり、新たな合意は間近だと再三主張してきたが、一転して外交協議は一切行われていないと発表した。
トランプ氏はSNSに「海上封鎖は引き続き全面的に実施されている。ホルムズ海峡は開放され、機能している。すべての機雷は除去されるか爆破された」と投稿した。
しかし実際には、ホルムズ海峡の通航は依然としてごくわずかで、航行する船舶は変わらずイランの飛翔(ひしょう)体にさらされている。
海峡再開の試みが行き詰まっていることにいら立ち、不人気な戦争が米軍に与えた負担への疑念が高まる中、トランプ氏はこの紛争から距離を置く構えであることを示している。
トランプ氏は、自らの要求に応じようとしないイランの姿勢に不満を抱いており、イランの指導部が自身の求める合意を結ぶ新たな意思を示すまで、再び協議に入るのを待ちたい考えだ。
トランプ氏がSNSに投稿する前日、トランプ氏の長女の夫で中東訪問中のクシュナー氏はFOXニュースとのインタビューで「イラン側は非常に積極的に関与しており、かなり前向きだ」と述べ、「われわれは非常に前向きで活発な協議を行っている」と楽観的な見方を示していた。
イラン当局者らは、米国と直接協議を行っているという話は事実ではないと繰り返し表明している。トランプ氏はかねてこうした態度に怒りをあらわにし、イランは駆け引きをしており、非公開の協議では当局者らが合意を結ぶことを強く望んでいると反論していた。
トランプ氏はまた、ホルムズ海峡の通航管理をめぐってイランがオマーンとの間でまとめようとしている合意の大枠に不満を強めているという。今週には、オマーンを激しく非難し、同国を爆撃すると警告した。オマーンが数十年にわたり米国の戦略的パートナーの役割を担ってきたにもかかわらずだ。
イランとオマーンはいずれもホルムズ海峡に面している。地域の当局者が説明した合意内容によれば、ペルシャ湾に出入りする船舶について、両国それぞれが管理権を持つことになる。
計画はまだ最終決定されていないものの、ホワイトハウス内にはこの計画がイランによる海峡支配を強化しかねないとの懸念がある。一部の当局者は、オマーンが交渉で中立的なパートナーとして振る舞うのではなく、米国よりもイランに有利な立場を取ってきたと考えている。
トランプ氏は今週、最大の目標は依然としてイランの核兵器保有を阻止することだと主張したが、この戦争の中心課題は、海峡の通航を回復させることになっている。
米当局者らは、米国が今週にも新たにイランに対し重い制裁を科す見通しだと述べた。また、ヘグセス国防長官を含む軍当局者らによると、中東地域の米軍はイランの港湾を永続的に封鎖し続ける態勢を整えている。
トランプ政権は、イランに経済的圧力をかけることが戦争終結に向けた条件をのませることにつながると考えている。しかしイラン当局者らも同様に、トランプ氏には撤退を求める政治的圧力がかかっているとみていることから、行き詰まりが生じている。
トランプ氏には、戦争から抜け出すための交渉を進めるよう軍事面での圧力も強まっている。米空母エイブラハム・リンカーンを含む軍事アセットが記録的な長期にわたって中東地域に展開していることで、艦船や乗組員への負担をめぐり厳しい目が向けられている。トランプ氏も、戦争が6カ月続いた結果、最先端の弾薬の備蓄が望む水準にないことを認めている。
しかし、戦争からの出口を見つけるよう求める声が共和党内で日増しに高まっているにもかかわらず、今のところトランプ氏に応じる気配はなく、時間的な切迫感は感じていないと主張している。
さらにトランプ氏は18日、ホルムズ海峡の地図の上に「米国領」と書かれた画像をSNSに投稿。米軍が近く撤退することはないという宣言のようだった。

3 時間前
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