テニスのウィンブルドン、女子シングルス決勝が日本時間7月12日、イギリス・ロンドンであり、リンダ・ノスコバ選手(チェコ)がカロリーナ・ムチョバ選手(チェコ)をフルセットの末に下し、初優勝しました。
ウィンブルドンはテニスの4大大会のひとつ。世界最古のテニストーナメントで、選手が白いウェアを着用するドレスコードも伝統となっています。
2026年大会でも、選手たちのファッションは試合と同じくらい注目を集めました。
大坂なおみ選手は、東京拠点のデザイナー・八木華さんと組み、日本の礼装に着想を得た白いルックでコートに登場。Vogueは、生地には刺繍された鶴や桜の花があしらわれ、流れるようなリボン、伝統的なかんざし、ミキモトのジュエリーで仕上げられていた、と詳しく説明しています。
大坂選手自身は「ファッションを物語を伝えるための媒体として使うのが好き」と語っており、白一色の制約を逆手に取り、素材やシルエットで日本的な美しさを表現しました。
また、Forbesによると、ウクライナのマルタ・コスチュク選手はウィルソンのレースをあしらったドレス風ルックで、バレリーナのような繊細さとスポーティーさを両立。セルビアのノバク・ジョコビッチ選手はラコステの白いカスタムジャケットで登場し、緑のパイピングが控えめなアクセントになっていました。
さらにジャケットの内側には「英雄とは、攻撃する者ではなく、不正に耐え、許す者である」というメッセージが隠されていたようです。
では、なぜウィンブルドンはここまで白にこだわるのでしょうか。GQによると、その起源はヴィクトリア朝時代にあり、白は汗じみを目立ちにくくし、上流階級のスポーツにふさわしい装いとされていました。現在も大会規定では「ほぼ完全に白」が求められ、オフホワイトやクリーム色も認められていません。
一方で、2023年からは女性選手が濃い色のアンダーショーツを着用できるようになるなど、時代に合わせた変化もあります。
白という制約があるからこそ、刺繍、レース、カッティング、素材感といった細部が際立つといえるのかもしれません。ウィンブルドンのファッションは、伝統を守るだけでなく、最も洗練されたスポーツスタイルの舞台になっています。
ウィンブルドン男子決勝は、ヤニク・シナー(イタリア)とアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が対戦。NHKでは日本時間13日午前0時から放送予定です。

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