タイタニック号乗客の手紙が競売へ、悲劇の前の船上生活伝える内容

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(CNN) 1912年に沈没した豪華客船「タイタニック」での生活の詳細を記した手紙が、オークションにかけられている。「実に興味深い」内容というその手紙の落札価格は、3万5000ポンド(約764万円)前後と予想される。

手紙はヘンリー・ホッジズという乗客によって書かれたもので、英国のオークション会社ヘンリー・アルドリッジ・アンド・サンの出品情報によると、日付はタイタニックが出航した1912年4月10日となっている。

手紙の中でホッジズは、ヘクターという友人に対し、船上で「とても楽しい時間」を過ごしていると伝えている。

「今のところ、船が動いているようにはまったく感じられない。天気も素晴らしく良い」。ホッジズはそう書いている。

オークションに出品された乗客の手紙の画像/Henry Aldridge Auctioneers/PA
オークションに出品された乗客の手紙の画像/Henry Aldridge Auctioneers/PA

「上甲板では約200人の若者たち(20歳以上)が歩き回りながら歌を歌っている。ほかの人たちは談話室でドミノやカード遊びをし、読書をする人もいれば、手紙を書く人もいる。海の上にいるとはとても思えないようなものばかり目に入る」と、ホッジズは続ける。本人はこの後、タイタニックの沈没で命を落とすことになる。

タイタニックが英国の北アイルランド・ベルファストで建造され出航した当時、同船は就航中で最大の旅客船であり、「不沈船」と考えられていた。

しかし、そのわずか4日後の4月14日、現地時間午後11時40分、北大西洋で氷山に衝突したことで、初航海は国際的な悲劇へと一変した。船は3時間足らずで沈没した。

タイタニックと、その姉妹船のオリンピック/Henry Aldridge Auctioneers/PA
タイタニックと、その姉妹船のオリンピック/Henry Aldridge Auctioneers/PA

船には約2220人の乗船者全員を収容できるだけの救命ボートが備えられていなかった。この事故で1500人以上が命を落とし、タイタニックは史上最も有名な難破船となった。

競売を手掛けるアンドルー・オルドリッジ氏は21日、CNNの取材に答え「いくつもの点で並外れた手紙だ」と説明。具体的にはまず、ホッジズが二等船室を利用していたことを挙げた。

楽器販売員だったホッジズは観光旅行中で、友人たちに会うためボストンへ向かっていた。オルドリッジ氏によれば、二等船客に関する史料は不足しており、どのような人々だったのかがあまり語られてこなかったという。

第二に、ホッジズの手紙は「船内での暮らしの細かな様子」を明らかにしているとオルドリッジ氏は述べ、「実に興味深い内容だ」と付け加えた。

当該の手紙が競売にかけられたことは一度もなく、「市場に初めて登場する、まったく新しい品」だという。

手紙はオンラインオークションの一環として出品されている。入札は26日の英国時間午後4時に締め切られる予定だ。

本稿執筆時点での最高入札額は2万6000ポンドで、3万5000ポンドを上限とする予想落札価格の下限付近となっている。

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