別種の動物をなで、遊び、育てるサルたち
異なる動物が一緒に行動すること自体は、自然界では珍しくありません。
複数種の動物が集まれば、餌を見つけやすくなったり、捕食者に早く気づけたりするからです。
しかし、今回の研究が注目したのは、そうした目に見える利益を得るためとは考えにくい社会的な交流でした。
研究チームは、科学文献から303件、メディア資料から58件、霊長類研究者へのアンケートから66件、合計427件の事例を収集。
そこには88種の霊長類と127種の交流相手が含まれ、相手のうち55種は霊長類以外の動物でした。
たとえばタイでは、ベニガオザルが飼いイヌの毛づくろいをしていました。
スリランカではラングールの仲間がオオリスを優しくなで、中国では若いウンナンシシバナザルが飼育されたブタと遊んでいました。
さらにブラジルでは、野生のフサオマキザルの群れがマーモセットの赤ちゃんを受け入れ、少なくとも10カ月にわたって世話をした事例も報告されています。
行動別では、遊びが139件、毛づくろいが136件で、どちらも特に多く確認されました。
幼い霊長類は別種の動物と遊ぶことが多く、大人のメスでは毛づくろいが多い傾向がありました。
一方、記録されたデータの統計分析では、大人のオスは大人のメスよりも友好的な異種間交流を示す可能性が低いという結果でした。






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