傷が見えなくても、コウモリとの接触は危険
今回の出来事が起きたのは、2024年のカナダ・オンタリオ州北部です。
少年は家族と別荘に滞在しており、真夜中に目を覚ましたとき、コウモリが鼻と口の上辺りに乗っていました。
少年はすぐにコウモリを払いのけ、父親が調理用の鍋で捕まえて屋外に逃がしました。
このとき、少年の顔になにかしらの傷や出血は見当たらなかったといいます。
コウモリが特に攻撃的だったようにも見えず、異常な行動も示していませんでした。
そのため家族は、少年が狂犬病に曝露した可能性を想定しなかったのです。
しかし医師らは、ここに大きな落とし穴があると指摘しています。
コウモリによる咬み傷や引っかき傷は、非常に小さく、見落とされやすいのです。
さらに、ウイルスを含んだ唾液が、目、鼻、口、あるいは皮膚の小さな傷に触れることでも感染のリスクが生じます。
つまり「傷が見えないから安全」とは言い切れません。
特にコウモリは、北米における人間の狂犬病感染で重要な動物とされています。
スカンク、アライグマ、キツネも狂犬病を媒介しますが、報告では、北米ではコウモリが主な感染源として強調されています。
また、狂犬病に感染したコウモリが、必ずしも「昼間に飛び回る」「地面にいる」「飛びにくそうにしている」「人を恐れない」といった典型的な異常行動を示すとは限りません。
今回のコウモリも、家族の目には明らかに異常とは映っていませんでした。
しかし医師らは、こうした行動が見られないからといって、狂犬病を否定することはできないと述べています。






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