ウクライナ、ロシアの石油施設に今年最大規模のドローン攻撃 トランプ氏の要求を無視

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(CNN) ウクライナは17日夜から18日未明にかけてロシアに対し今年最大規模のドローン(無人機)攻撃を実施し、主要な石油ターミナルを攻撃した。ロシアのエネルギーインフラへの攻撃を停止するよう求めたトランプ米大統領の意向を無視した形だ。

ここ数日ウクライナと米国の間では緊張が高まっており、ロシアによる執拗(しつよう)な攻撃の下で冬を迎えようとしているウクライナでは極めて重要な支援を失うのではないかとの懸念が広がっている。ウクライナのゼレンスキー大統領は米NBCの番組で、米国がロシア側につくことは「歴史的な過ち」になると訴えた。

18日にウクライナの大規模ドローン攻撃を受けたロシアの石油ターミナル/Reuters

こうした発言の一方でゼレンスキー氏は18日、和平という目標に向けた「継続的な意思疎通」の一環として米国のウィトコフ特使とトランプ氏の娘婿ジャレッド・クシュナー氏と協議したことを明らかにした。

ゼレンスキー氏はX(旧ツイッター)に「われわれは和平を実現するため、また米国が強い立場を維持し、和平に近づく助けとなるようできる限りのことをしている」とつづった。

しかしウクライナはロシア領内への長距離攻撃を続けている。ロシア国防省によると、18日未明にかけて国内各地でウクライナのドローン1015機を撃墜した。

標的の一つはサンクトペテルブルクの石油ターミナルだったという。同ターミナルは年間最大1250万トンの石油を扱うことができる。攻撃に使用されたドローンの製造企業は、攻撃後にターミナルの敷地内で火災が発生したと明らかにした。

ロシアの物流企業オゾンによると、サンクトペテルブルクの物流センターも攻撃を受けた。このほかロシアで広く使われているSNS「フコンタクテ」のデータセンターも攻撃された。

サンクトペテルブルクにあるオゾンの倉庫/Telegram / ExileNova+

地元当局によると、一連の攻撃で1人が死亡、5人が負傷し、住宅にも被害が出た。

深まる対立

ウクライナによる今回の攻撃は、ゼレンスキー氏とトランプ氏の関係が悪化する中で行われた。トランプ氏は先週、ウクライナによるロシアの製油所への攻撃を「恥ずべき行為」と批判していた。

ウクライナ当局によると、18日午前までの24時間にロシアのミサイルやドローンの攻撃によりウクライナ全土で11人が死亡、50人近くが負傷した。これには南部オデーサ州のエネルギー施設に対する大規模攻撃と呼ばれるものも含まれる。

ゼレンスキー氏は18日、Xで「米大統領が1週間前にエネルギー分野での停戦を発表して以降、ロシアはウクライナのエネルギー、石油・ガス関連施設を意図的に76回攻撃した」と主張した。

トランプ氏はロシア産ディーゼル燃料(軽油)の輸入に対する制裁を免除したほか、16日には米議会が義務付けた広範な経済制裁の適用からロシアを免除する措置を発動した。これに対しては共和党内からも批判が上がっている。

ゼレンスキー氏は18日のインタビューで、ウクライナ軍が短距離ドローンや戦場用ドローンを誘導するために利用している衛星通信サービス「スターリンク」へのアクセスが依然として制限されていると改めて訴えた。

ウクライナのドローンの飛行速度を制限するよう「米政府からメッセージ」があったという。

トランプ政権はサービスの制限を命じたことを否定している。

ゼレンスキー氏は弾道ミサイル攻撃があった間、米国側からの情報共有が3日間遮断されたものの、その後再開されたと述べた。米国の衛星ネットワークは、ウクライナ軍が接近するミサイルを警戒する上で極めて重要な役割を果たしてきた。

ウクライナの情報筋はCNNに対し、18日の首都キーウへの弾道ミサイル攻撃では事前警告がなかったと明らかにした。事前警告がなかったのはこの1週間で3度目。

ロシアのプーチン大統領よりもゼレンスキー氏の方が扱いが難しいとするトランプ氏の発言について問われたゼレンスキー氏は、「笑顔を浮かべていても人殺しである相手より、非常に率直で明快なパートナーを持つ方がいい」と答えた。

ゼレンスキー氏はトランプ氏を信頼したいと考えており、同氏がプーチン氏に対する態度を変えることを望んでいるという。

トランプ氏はウクライナの盟友かと問われると「そう願っている」と答えた。

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