イランの死刑執行、昨年は1639件で1989年以降最多 戦時下の加速に懸念

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(CNN) フランスの首都パリに拠点を置く死刑廃止団体「EPCM」とノルウェーの人権団体「イラン・ヒューマン・ライツ(IHR)」の共同報告書によると、イランは昨年、過去30年あまりで最多となる死刑を執行した。

報告書によると、昨年は少なくとも1639人の死刑が執行され、年間総数で1989年以降最多に。前年の975人から大幅増となった。イランの司法制度は透明性が低く、実数はさらに多い可能性があるという。

平均して1日4人あまりの死刑が執行されている計算で、両団体は米イスラエルとの紛争が続く中、イランによる死刑の使用がさらに強化される可能性を指摘する。報告書では、イラン政府は批判的な声や反対派を狙い撃ちにする口実として現状を利用しており、戦時下の状況を利用して反政権の声の封じ込めを図る可能性があると警鐘を鳴らしている。

IHRは「政治的抑圧の手段に死刑が利用されている」との見方を示した。

昨年の死刑判決は薬物関連罪や殺人罪絡みのものが多かったが、安全保障関係の罪状で有罪となり処刑された人も少なくとも57人に上り、中にはデモ参加者2人も含まれていた。

人権団体からは、紛争に監視機能の低下や国内の治安強化が重なり、特に1月の大規模反政府デモに関与した人の処刑が加速する恐れがあるとの指摘が出ている。

報告書では、有罪判決の半数はイランの革命裁判所が下したものだと指摘し、「著しく不公正で適正手続きが欠如している」と懸念を強調した。

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