なぜ死んだ虫はひっくり返るのか?

1 ヶ月前 14

死んだ虫がひっくり返る「2つの要因」

その1:虫は背中側が重い

死んだ虫がひっくり返る要因の1つは、虫の重みが上部に偏っていることです。

より正確にいえば、「背中側が重い」と表現してもいいでしょう。

昆虫の体のうち、通常上を向いている側は、科学的には「背側面」と呼ばれますが、この部分は下側よりも重い傾向があります。

昆虫の脚は、全然重くありません。

一方、内臓や翅(はね)、翅を覆う硬い部分などはかなりの重さがあり、体の背中側に集まっています。

そのため、昆虫が脚の筋肉を使って姿勢を保てなくなると、簡単にあお向けに倒れてしまうのです。

その2:死ぬと脚が内側に丸まる

さらなる要因として挙げられるのが、脚の筋肉の変化です。

生きている虫は、脚を伸ばして地面を押し、体を持ち上げることで姿勢を維持しています。

私たちから見ると、虫は何もせず立っているように見えますが、実際には脚の筋肉を使い続けています。

ところが、虫が弱ったり死に近づいたりすると、筋肉に力を入れ続けることが難しくなります。

すると、脚はまっすぐ伸びた状態を保てなくなり、自然な位置へ戻るように内側へ曲がるのです。

人間の手でも、似た変化を確認できます。

手のひらを上に向けてテーブルに置き、指の力を完全に抜くと、指はまっすぐ伸びたままではなく、わずかに内側へ丸まるでしょう。

指を完全に伸ばすためには、筋肉を使わなければならないからです。

虫の脚でも、これと似たことが起きています。

脚が内側へ折りたたまれると、地面に接して体を支えていた範囲が狭くなり、虫の姿勢は急激に不安定になります。

そこへ背中の重さが加わって、虫は横倒しになり、そのまま背中を下にして転がることがあるのです。

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