身近な場所に自生している植物の中には、危険な毒を持つものも数多く潜んでいます。この時期、実が赤く色づき始める「マムシグサ」もその一つです。
秋田県が運営する「あきた森づくり活動サポートセンター」の公式サイトによると、マムシグサは「テンナンショウ」とも呼ばれるサトイモ科の植物。茎の一部がマムシの皮の模様に似ていることなどから、「蝮草」と名付けられたとされています。
草丈は30~80cmほどで、花期は4〜6月頃です。「偽茎(ぎけい)」と呼ばれる茎の先端に、棒状に集まった花が咲き、花びらにも見える大きな「仏炎苞(ぶつえんほう)」がその周囲を包んでいます。
さらに、初夏から秋にかけてトウモロコシ状の果実をつけ、熟すと緑色から鮮やかな赤色へと変化します。
なぜマムシグサの誤食事故は、たびたび発生するのか?
かなり特徴的な見た目をしているマムシグサですが、厚生労働省の公式サイトによると、未熟な果実がトウモロコシに似ていることや、完熟した果実がおいしそうな色になることから、果実をつける初夏から秋にかけて、誤食事故が発生しやすくなるといいます。
主な毒性成分は「シュウ酸カルシウム」で、口に入れると唇や口内がしびれたり、腫れたりすることがあるほか、腎臓にシュウ酸カルシウムが沈着して腎機能障害を起こすこともあります。
実際、2024年8月には、山梨県内のキャンプ場を利用した家族が付近を散策中、マムシグサの実を口に含んだ幼児が強い痛みを訴え、医療機関へ救急搬送される事故が発生しました。
これ以前にも、園外保育中に若い果実を口にした幼児や、トウモロコシと勘違いして食べた男性、タラの芽と間違えて摂食した男性グループなど、誤食後に症状を訴えたケースが多数報告されています。
特に子どもは、思わず口に入れてしまうことがあるため、厚労省は子どもなどの近くに植栽しないよう呼びかけています。
マムシグサに限らず、「食用である」と確信をもてないものに関しては、むやみに口に入れないように注意しましょう。

2 時間前
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