その白い花、放置すると大変なことに…「近所の川辺に」「かわいいが嫌われ者」東京、埼玉、愛知でも確認

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水辺に咲く花の中には、水路の流れを妨げたり、在来の水草を駆逐したりする恐れがあることから、環境省や各自治体が注意を呼びかけているものがあります。

特定外来生物の「ミズヒマワリ」もその一つです。

特定外来生物「ミズヒマワリ」とは?

国立環境研究所の侵入生物データベースや農林水産省の公式サイトによると、ミズヒマワリはキク科の多年生の抽水植物で、中央・南アメリカが原産です。高さは0.5~2mほどになります。

8~10月頃に、直径6~10mmほどの丸くて白い、菊のような小花を枝分かれした茎の先に複数咲かせます。名前は、水上葉がヒマワリに似ていることに由来します。

日本にはミズヒマワリ属の在来種がなく、日本の水辺に生える植物で似たものもないため、見分けやすい植物だといいます。

アクアリウムなど観賞用に導入された後、野外に逸脱したと考えられています。国内では1995年に愛知県で侵入・定着が確認され、2023年1月時点で、茨城、栃木、群馬、千葉、埼玉、東京、愛知、滋賀、和歌山、大阪、兵庫、高知、福岡、大分の14都府県で分布が確認されていました。

さらに、2026年10月1日付の京都新聞によると、京都府福知山市でもミズヒマワリが群生しているのが見つかったといい、侵入エリアが広がりを見せています。

SNSでも、ミズヒマワリの写真とともに、「近所の川辺をウォーキング。ミズヒマワリの繁殖がすごい」「ミズヒマワリの花。かわいいですが、特定外来生物の嫌われ者です」などの目撃報告が数多く見られます。

なぜ問題? 驚異の繁殖力

最大の特徴は、栄養繁殖が極めて旺盛なことです。横に伸びる茎の節からも芽や根が出て、生育域を広げていきます。種子による繁殖もあります。

また、霜に当たるまで枯れず、完全に氷結する場所以外では地下茎が越冬し、春に急速に茎を伸ばします。茎が水面に倒れて浮かび、マット状に繁茂することもあります。

その結果、在来の水生植物との競合や、水路の水流阻害といった影響が出ています。ミズヒマワリはアレロパシー(他の植物の成長を抑える作用)も持つとされ、海外では魚類の生育を阻害した例もあります。東京、大阪、福岡の用水路などでは、すでに駆除が行われています。

駆除方法は? ちぎれないよう慎重に

ミズヒマワリはわずかな部位からでも増えるため、駆除には注意が必要です。国立環境研究所は、ちぎれないように慎重に引き抜くか、底の土を深く掘り取って除去する必要があるとしています。江戸川や淀川水系などでは、除去事業も行われています。

ミズヒマワリは外来生物法で特定外来生物に指定されており、拡散を防ぐため、栽培、保管・運搬、譲渡、放出などが禁止されています。ただし、枯れた個体は規制の対象外です。

適切な手続きをとらずに生きた個体を移動させると法律違反になるため、取り扱いには十分な注意が必要です。

地域住民やボランティアなどが駆除する場合は、広報誌などによる事前告知と、運搬時の拡散防止対策を行うことで、生きた個体を焼却施設などに運ぶことができます。

日本には似た在来種がないとされるミズヒマワリ。水辺で白い小花を見かけたら、特定外来生物の可能性があることを知っておきたいところです。

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