(CNN) トランプ米大統領は6日、サッカーワールドカップ(W杯)北中米大会での米国代表FWバログンに対するレッドカード判定と1試合の出場停止処分をめぐり、国際サッカー連盟(FIFA)のインファンティノ会長に個人的に決定の見直しを求めたと明らかにした。この異例の介入はW杯で激しい論争を引き起こしている。
FIFAは5日、バログンが6日夜に行われるベルギーとのベスト16戦に出場可能になると発表。大会の公正性をめぐる疑問が噴出した。
「私は見直しを求めただけだ。『こうしなければならない』とは言っていない」と、トランプ大統領は大統領執務室で述べ、「あれがファウルだとは思わなかった」と付け加えた。この場面については「2人の選手が全速力で走っていて、たまたま衝突した」ものだとしている。「彼は何も間違ったことはしていない」
この発言は、親密な関係にあるインファンティノ会長との会話についてトランプ氏が初めて詳細に説明したものであると同時に、より広範な米国側の働きかけの一部でもあったことを示している。事情に詳しい関係者はCNNに対し、ホワイトハウスのW杯タスクフォース責任者であるアンドリュー・ジュリアーニ氏やラトニック商務長官をはじめとする政府当局者がFIFAに決定を取り消すよう全力で働きかけていたと語った。
「私はインファンティノ会長に何をすべきかは伝えていない。伝えることはできない」とトランプ大統領は述べ、独立委員会が「正しい判断を下した」と付け加えた。
インファンティノ会長もX(旧ツイッター)でこの論争に言及。トランプ氏と電話したことを確認した一方、バログンの出場停止に関する判断は独立したFIFA規律委員会が下したものだと長文で主張した。
トランプ氏は審判の公正性について「少し疑わしい」と疑問を呈し、記者団に「彼の過去を調べてみる」よう促した。
大統領の発言は、今回のレッドカード判定をめぐる論争をさらにあおる可能性が高い。このレッドカードは提示された瞬間から、妥当だったのか議論を呼んでいた。
当初から物議
1日夜の試合でこのプレーが出たとき、主審は反則と判定せず、ボールを追う選手同士の正当な接触だと判断したように見えた。
その後、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)検証で主審にこの場面のスローモーション映像が示されたが、これはW杯のビデオ判定の手順から外れるものだった。映像には、バログンのスパイクがボスニアの相手選手の足首に当たっている様子が映っていた。
結果として、「著しい反則行為」に対してレッドカードが出され、バログンは退場させられた。この流れは、適正な手続きが踏まれたのか、判断が厳しすぎたのではないかとの疑問を浮上させた。
トランプ大統領はこの判定を「ひどい」「不公平」と表現し、バログンが出場できなかったら、大会の「大きな汚点」になっていただろうと述べた。
トランプ氏のレッドカードに関する知識
この発言に先立ち、米政府当局者は6日、CNNに対し、トランプ大統領は単に「なぜレッドカードが出され、なぜ出場停止処分が科されたのか、その理由について詳しく理解しようとしていた」だけだと語った。大統領は執務室で記者団に「私はスポーツを非常によく理解している」と述べたものの、レッドカードを受けた選手は次の試合に出場できなくなることを知らなかったとも示唆した。
政府当局者はCNNに対し、米政府が異議申し立ての手続きのためにFIFAに「追加証拠」を提供したとも語ったが、その証拠の内容については明らかにしなかった。
「私は決定には何も関与していない」とトランプ大統領は述べた。
一方、ベルギー王立サッカー協会は、バログンの6日夜の試合出場を認めるFIFAの決定に異議申し立てを行ったが、FIFAはすぐにこれを退けた。ベルギーはこの手続きの当事者ではなく、決定は米国とボスニア・ヘルツェゴビナの試合中になされたものであるため、異議を申し立てる資格がないと判断したためだ。

16 時間前
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