(CNN) 英語圏の人なら「ブルームーンのようにごくまれに(once in a blue moon)」という表現を耳にしたことがあるだろう。例えば携帯電話を新しく買う時など、人生でたまにしかない出来事を形容してこの言葉を使った経験もあるかもしれない。
だが今週末には、本物の「ブルームーン」が観測される見通しだ。この場合のブルームーンとは、1カ月で2度目の満月を指す。
天文情報サイト「アーススカイ」によると、この天文現象は19年間に7回前後、つまり2~3年に1回ほどの頻度で起こる。
ブルームーンとは?
月の周期には八つの月相があり、その期間は29.5日と通常の1カ月よりわずかに短い。このずれの結果、まれに満月が2回見える月が出てくる。このうち2回目の満月をブルームーンと呼んでいるのだ。
年によっては、1年に2回ブルームーンが発生することもある。2018年は1月と3月にそれぞれ2回満月が現れた一方、2月には1回もなかった。米農事暦によると、次にこの現象が起きるのは37年だ。
ブルームーンは実際に青い?
名前こそ色鮮やかだが、ブルームーンはいつもと変わらない銀色がかった白、あるいは金色に見える。
「月は青い(the moon is blue)」という表現は1500年代にさかのぼり、不可能と思われる現象を形容するのに用いられていた。ブリタニカ百科事典によると、「ブルームーン」の言葉はここから来ているという。
ただ、米惑星科学研究所の上級研究員パメラ・ゲイ氏によると、ブルームーンという表現が初めて記録されたのは1937年のメーン州農事暦。これが定着し、やがて今日の我々が知る天体現象を指すようになったという。
地球の大気中に900ナノメートルをわずかに超える大きさの煙や塵(ちり)の粒子が含まれている場合、月が青く見えることはあり得るが、これはめったにない現象だ。ブリタニカ百科事典によると、1883年にインドネシアのクラカタウ火山が噴火した後、月が青く染まるのを人々が目撃したとの報告がある。
ブルームーンの観測方法は?
5月のブルームーンは米東部時間31日午前4時45分(日本時間同日午後5時45分)、日の出前にピークを迎える。アーススカイによると、今回の現象は月が軌道上で地球から最も遠い位置付近に来る「マイクロムーン」とも重なる。
ゲイ氏によると、月が地球を回る軌道は完全な円ではないことから、軌道上の位置によって月の見かけの大きさは10%ほど変動する。最も近い点が「近地点」、最も遠い点が「遠地点」と呼ばれる。遠地点付近の満月は「マイクロムーン」と呼ばれ、今回は今年最も遠い位置でのマイクロムーンとなる。
米航空宇宙局(NASA)によると、31日の月は地球からおよそ40万6093キロに距離になる見通しで、平均距離の約38万4400キロに比べてかなり遠い。もっとも、肉眼で目立って小さく見えることはない。
前回、2023年に発生したブルームーンはマイクロムーンではなく、実はこの正反対、満月が近日点と重なる「スーパームーン」だった。NASAによると、近地点では月は地球からおよそ36万3300キロの位置に来る。
北米や南米、アフリカ、欧州では30日夜、完全な満月が見える見通し。オーストラリアやニュージーランド、アジアでは、31日夜に最も明るい満月が見えそうだ。
「月が昇り始める頃、自分の地域のタイムゾーンで5時半~6時半の時間帯に空がまだ美しい青さを保っていれば、面倒な設定をあれこれいじる必要はない。手元の携帯電話がすべての細部を処理してくれるだろう」とゲイ氏。「1年のこの時期は満月の写真を撮るには絶好のタイミングだ」と話している。

1 時間前
1





English (US) ·
Japanese (JP) ·