AIとの恋愛を強める最大の要因は「恋愛的な空想」
研究チームは、すでにチャットボットと恋愛関係を築いている92人を集めました。
参加者には、恋愛的・性的な空想をする傾向、恋愛的な孤独感、愛着スタイル、AIを擬人化する傾向などについて回答してもらいました。
さらにチームは、参加者がチャットボットをどれほど強く愛しているかを調べるため、「パラソーシャル・ラブ尺度」と呼ばれる質問票を使用。
そこでは、「私にとって、このチャットボットは理想的な恋愛相手になり得る」といった文章に、どの程度同意するかが尋ねられました。
分析の結果、AIとの恋愛関係の強さに最も強く関連していたのは、恋愛的な空想を楽しむ傾向でした。
つまり、現実には起きていない恋愛の場面を思い描いたり、相手との物語を頭の中で膨らませたりする人ほど、AIとの関係を強く感じる傾向があったのです。
AIとの会話では、人間の恋愛につきものの拒絶や気まずさ、周囲からの評価をあまり気にする必要がありません。
相手に笑われたり、空想を否定されたりする心配の少ない環境で、自分の理想とする恋愛を自由に組み立てられます。
AIは、利用者が望む設定や会話の流れに柔軟に応じるため、恋愛的な空想を映し出す「鏡」のような役割を果たしている可能性があります。
別の小規模なインタビュー研究でも、AIと恋愛関係にある15人の多くが、チャットボットは自分の恋愛的な欲求を予想以上に満たしてくれたと答えています。
参加者の空想には、宇宙探査中に恋に落ちるといったSF的な物語もありました。
しかし多くの人は、現実の恋愛に近い会話や関係を望み、なかにはAIを好きな有名人に似せて設定する人もいました。
15人のうち9人は、チャットボットが自分の恋愛的な欲求を十分に満たしていると感じていました。
一方で、肉体を持つパートナーが必要だと答えた人は2人でした。
ただし、触れることや一緒に出かけることができない点に、悲しさや欲求不満を感じる人もいました。






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