8000万年前の「ウミガメの大移動」をイタリアで発見

2 ヶ月前 12

ロッククライマーが見つけた「異様な溝」

画像発見された大移動の痕跡/ Credit: Paolo Sandroni et al., Cretaceous Research(2025)

この発見のきっかけは、専門家ではなくロッククライマーでした。

イタリア中部、アドリア海を望むモンテ・コーネロの岩壁を登っていた彼らは、広い石灰岩の表面に無数の溝が刻まれていることに気づきます。

溝は同じ方向に伸びるものが多く、しかも数が異常に多いものでした。

クライマーたちは、同じ地域公園内で以前に報告された白亜紀の海生爬虫類による痕跡」を思い出し、地質学者に連絡を取ります。

その後、地質学者と研究チームによる本格的な調査が始まりました。

ドローンを使った空撮や詳細な地層調査の結果、この岩盤だけでも数百から千本近い痕跡が密集していることが判明します。

痕跡が残されていたのは、スカリア・ロッサと呼ばれる石灰岩層で、かつては水深数百メートルの深海の海底だった場所です。

現在は地殻変動によって隆起し、山の一部となっています。

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