(CNN) 約4億年前、恐竜はおろか樹木さえもまだ進化していない時代、謎めいた生物が風景の中で屹立(きつりつ)していた。その姿は、先史時代の巨石遺跡さながらだった。
新たな研究により、この太古の生物は植物でも動物でも菌類でもなく、まったく未知の多細胞生物である可能性が示された。
「これらの新たな分析結果から言えるのは、現代のどの生物群とも全く異なる生物だということだ」。そう語るのは、英エディンバラ大学の古生物学者、コランタン・ロロン氏だ。同氏は学術誌サイエンス・アドバンシーズに今年1月掲載された当該の研究の共同筆頭著者を務めた。
プロトタキシーテスと呼ばれるこの生物の化石は、160年前に初めて確認された。その高さは約9メートルに達し、長らく明確な分類が困難な生物だった。
19世紀の科学者らは、当初プロトタキシーテスを針葉樹の幹が腐敗したものと考えた。しかしその後の研究で、植物組織を構成するブロック状の細胞ではなく、絡み合った管状構造で構成された生物であることが明らかになった。
他の科学者たちは、これは地衣類、つまり藻類と共生関係を結んだ菌類のような生物だと主張した。近年では、この生物は光合成によるエネルギー生産を行っていないように見えることもあって、真菌により近いと考える研究者も現れた。
新たな研究は、英スコットランド・アバディーン近郊にある堆積(たいせき)層「ライニー・チャート」で発掘された3点のプロトタキシーテス化石に焦点を当てた。ライニー・チャートは、4億年前のデボン紀初期の陸地に生息した最古の植物・菌類・動物群の化石が極めて良好な保存状態で見つかる。
この卓越した保存状態により、科学者は適切なツールを用いてはるか昔に消滅した分子の化学的痕跡を検出できる。

2 週間前
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