「22万人の指」を調べたら「人差し指と薬指」の長さ比が性的指向と関係していた

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指の比率と性的指向は男性側ではまだ見えていなかった

「22万人の指」を調べたら「人差し指と薬指」の長さ比が性的指向と関係していた「22万人の指」を調べたら「人差し指と薬指」の長さ比が性的指向と関係していた / Credit:川勝康弘

そもそも、なぜ研究者たちは指の長さなんてものを調べているのでしょうか。

それは、指の長さが生まれる前のホルモンと深く関係している可能性があるからです。

一般的に、男性では薬指の方が人差し指より少し長くなる傾向があります。

一方、女性では、その差が小さくなり、人差し指と薬指の長さが同じくらいになりやすいです。

なぜこんな違いがあるのかというと、私たちがまだお母さんのお腹の中で育っている間、男性ホルモンの影響を受ける量が男女で違うことなどが一因だと考えられています。

生まれる前にどれくらいのホルモンが出ていたかをあとから直接たどるのはとても難しいです。

でも、このホルモンが指の成長にも影響しているとすれば、指の比率を調べることで、ホルモンの影響を後から少しだけ推測できるかもしれないのです。

実際、過去のいくつもの研究で、生まれる前に男性ホルモンをたくさん浴びたと考えられる人は指の比率がより男性的(薬指が長め)になり、反対に男性ホルモンの影響が少なかった人では、指の比率がより女性的(薬指と人差し指が同じくらい)になっていることが報告されてきました。

また既存の研究では指の長さと性的指向の関係も調べられており、同性に惹かれる女性(同性愛の女性)ほど、異性愛の女性に比べて指の比率が男性的(薬指長め)になる傾向があったのです。

一方で男性の場合はどうでしょう?

実は、2010年に行われた過去のまとめ研究では、男性の性的指向による指の比率の差はほとんど見えず、よく分かりませんでした。

ところが今回の研究では、この状況が一変しました。

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