高速道路の上に“野生動物専用”の横断橋が開通へ⇒総工費180億円、10車線をまたぐ巨大ルート(アメリカ)

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アメリカ・ロサンゼルス近郊で、世界最大とされる野生動物用横断橋「ウォリス・アネンバーグ・ワイルドライフ・クロッシング」が完成間近です。10車線の国道をまたぐこの橋によって、ピューマやコヨーテ、ボブキャットなどの動物が安全に移動できるようになります。

USA TODAYやAccuWeatherによると、橋は全長約64メートル、総工費は約1億1400万ドル(約180億円相当)。橋の上には在来植物が植えられ、フェンスや植生によって動物を横断路へ誘導する仕組みです。12月2日の開通を予定しています。

建設を後押しした存在の一つが、ピューマの「P-22」です。CNNによると、P-22は交通量の多い高速道路を越えてグリフィス・パークにたどり着き、そこで暮らしていました。2013年には、ハリウッドサインの下を歩く様子が撮影され、一躍“セレブ猫”として人気を集めました。

しかし2022年、車との衝突による重傷と病気が重なり、安楽死となりました。P-22の生涯は、高速道路の建設などによって、野生動物の生息地が分断される問題を浮き彫りにしました。

Los Angeles Timesによると、サンタモニカ山地では2002年以降、確認された交尾の41%が近親個体同士でした。国立公園局のセス・ライリー氏は、繁殖に影響が及べば「50年以内に絶滅する確率は100%」の可能性もあると説明しています。橋の開通は、他の地域との個体の移動や繁殖をうながし、遺伝的多様性を保つ役割も期待されています。

工事現場近くでは、すでにコヨーテやシカ、ピューマなどの姿が確認されています。野生動物学者のジェフ・シキッチ氏はLos Angeles Timesに、「この子たちは、成長して親の元を離れれば、この横断橋を使う最初のピューマの一頭になるかもしれない」と期待を寄せています。

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