韓国の美容トレンド「グラススキン」、専門家がリスクを警告

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(CNN) グレタ・コスティオリさんは、かつてTikTokで「グラススキン(ガラス肌)ガール」として知られていた。韓国の美容トレンドを取り入れ、化粧水や美容液、エッセンス、保湿クリームなど、次から次へとスキンケア製品を重ね塗りし、究極のツヤ肌を目指していた。

29歳のコスティオリさんは、もともと乾燥肌なので10代の頃から保湿クリームをたっぷり塗っていたと話す。「グラススキン」のトレンドがソーシャルメディアで流行すると、すっかりそのブームに乗り、7種類の化粧水を重ね塗りするメソッドも試したという。

やりすぎに聞こえるかもしれないが、こうした手の込んだスキンケアはTikTokやインスタグラムでますます人気を集めている。美容インフルエンサーたちは、ツヤツヤで鏡のように輝く「グラススキン」を目指して、スキンケア製品を使った動画を頻繁に投稿している。カイリー・ジェンナーやヘイリー・ビーバーといったセレブたちも、同様のツヤ肌を実現するスキンケア方法を投稿し、トレンドをさらに盛り上げる。

その背景

「グラススキン」トレンドは、韓国の美容文化にルーツを持ち、極めて滑らかで毛穴の目立たない肌を指す言葉として使われる。グーグルトレンドによると2010年代前半から中頃にかけて初めて登場し、25年末から26年にかけて急激に広まったとみられる。複雑なスキンケアルーティンを実践する人々は、幾重にも重ねた保湿によって肌が潤うと主張しており、インフルエンサーが指や美容ツールでガラスのような肌を優しく撫でる動画は、多くの視聴者を魅了している。

分かっていること、分かっていないこと

米国皮膚科学会によると、保湿や日焼け止めの使用など、「グラススキン」のルーティンに含まれる特定の要素は安全なスキンケアを目指す上で望ましいステップとなる。しかし製品を使いすぎると毛穴の詰まりや炎症、ニキビなどの問題を引き起こす可能性があると、同学会は述べている。

このトレンドの人気が高まる中、皮膚科医たちはガラスのような肌について、非現実的であり、その背後にあるスキンケア方法はすべての肌タイプに適しているわけではないと警鐘を鳴らしている。

専門家はまた、多くの動画には医療関係者ではないインフルエンサーによるアドバイスが含まれており、基本的な安全情報が不足していると指摘する。9月29日に開催された欧州皮膚科・性病学会(EADV)26年大会で発表された新たな研究によると、このトレンドに関する最も拡散された動画の95%近くに誤解を招くような主張が含まれていたという。

研究論文の著者らは、韓国のスキンケアに関連する5つの検索語句で上位にランクインした動画を調査。皮膚科学的な主張と安全性に関する情報について分析した結果、対象とした38本の動画のうち、炎症リスクについて言及していたのはわずか1本、日焼け止めについて触れていたのは2本のみで、接触性皮膚炎のリスクや皮膚科医への相談を勧めていた動画は皆無だった。約45%の動画が安全性に関するアドバイスなしに複数の有効成分の併用を推奨し、32%が即効性を謳(うた)っていた。調査によると、動画のうち皮膚科医によって制作されたものは一つもなかった。

「複雑で万人向けのスキンケアルーティンは、個々の肌質、耐性、炎症リスクを考慮せずに複数の有効成分の使用を推奨するため、問題が生じる可能性がある。スキンケアルーティンは単に流行の見た目を再現しようとするのではなく、肌の健康とバリア機能を最優先すべきだ」。研究論文の共同筆頭著者であり、ブラジルのルーベン・ダビッド・アズレイ教授皮膚科研究所の皮膚科研修医を務めるマリア・ルシア・ペイサノ医師はそう述べた。

流行への対処法は

結局のところ、やりすぎは禁物ということだ。ソーシャルメディアでスキンケア体験を発信している冒頭のコスティオリさんの場合、当初は「グラススキン」を目指すスキンケアルーティンがうまくいっていたものの、すぐに有害反応が出始めた。

具体的にはスキンケア製品の使いすぎで肌のバリア機能が損なわれ、顔に小さな赤いブツブツができたという。ルーティンを続けると、ブツブツはどんどんひどくなっていった。「さすがに続けられなくなり、スキンケアのステップを減らさざるを得なかった」と、コスティオリさんは振り返る。

韓国のスキンケア自体に問題があるわけではないという点で、専門家の見解は一致している。懸念されるのは、ソーシャルメディアが本来シンプルなスキンケアを複雑なルーティンに変えてしまう場合があるということだ。後者のルーティンは必ずしも安全とは限らず、すべての人に効果があるわけではないにもかかわらず、流行として広まってしまう。

エール大学医学部皮膚科の臨床教授で認定皮膚科医のモナ・ゴハラ医師は電子メールで取材に答え、グラススキンに限らず多くのスキンケアトレンドにおいて、医学的訓練を受けていない人々の声が増幅されているとの認識を示した。皮膚科医が作成していない動画には、当然ながら情報の欠落や誤った情報が含まれているという。ゴハラ氏は今回の研究には関与していない。

さらにニューヨーク市を拠点とする認定皮膚科医でモーズ手術専門医のジェーン・ユー医師によれば、毛穴は遺伝的なものであり、複数の製品を重ね塗りしても毛穴のない肌を実現することは不可能だという。

ゴハラ氏は、つっぱり感やかゆみ、圧痛、炎症、皮膚のかさつき、赤みや色素沈着などは、肌のバリア機能が損なわれている兆候だと指摘。肌の回復を促すために、スクラブ、ピーリング剤、レチノイドの使用を中止し、代わりにpH中性の低刺激性洗顔料とぬるま湯で洗顔することを勧めている。また、バリア機能修復クリームの使用や、昼の間に日焼け止めを塗り続けることも効果的だと付け加える。

「患者が自分の肌について知識を深めるのは素晴らしいことだが、万人に当てはまるアプローチはない。自分の肌タイプを理解し、皮膚科医と相談して、これらの製品が自分に合っているかどうかを確認する必要がある」と、ユー医師は助言した。

韓国系米国人のユー氏は、患者に複雑なスキンケアは必要ないとよく伝えている。通常推奨するのは、シンプルな洗顔料、レチノール、サリチル酸、ビタミンCなどの有効成分、保湿クリーム、そして日焼け止めという4ステップのスキンケアだ。

「大切なのは自分の肌をよく知り、肌が何に耐えられるかを把握することだ」とゴハラ氏は語る。その上で「一度に一つの製品だけを追加し、ゆっくりと始め、毎日SPF(日焼け防止指数)30以上の広範囲スペクトル対応の日焼け止めを使用するとよい。日焼けによるダメージはストレスやスモッグ、喫煙、睡眠不足、そして砂糖の過剰摂取と並んで、肌の輝きを奪う最大の要因の一つだ」と述べた。

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