「青い超新星」民主党、中間選挙で圧勝。なぜウォーターゲート以来の勝利を収め、共和党は完敗したのか

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アメリカで11月3日に行われた中間選挙では、民主党が事前の世論調査をはるかに上回る圧勝を収めた。

民主党は2年前の2024年にトランプ氏が簡単に勝利した州や選挙区を制し、上下両院で過半数を握った。

注目すべきは、共和党が圧倒的に強い州で、議席を得たことだ。

カンザス州では1930年代以来初めて上院の議席を獲得。テキサス州でも38年ぶりに民主党候補が勝利した。

メイン州では、共和党の重鎮であるスーザン・コリンズ上院議員が落選した。

これは民主党にとって、ウォーターゲート事件で共和党への反動が起きた1974年以来の圧勝となる。

なぜ共和党は負けたのか

これは当然の結果だったとも言える。

トランプ大統領は選挙集会のたびに、投票用紙に自分の名前が書かれているつもりで投票するよう呼びかけていた。有権者は、その言葉に従ったようだ。

国民の目に映るトランプ氏は、公約を大きく裏切った人物だった。

物価を下げるどころか関税を引き上げ、終わらせると約束した国外での戦争を始めた。

労働者の味方だという言葉とは裏腹に、億万長者の側近を優遇し、自分がやりたい建築プロジェクトに力を入れた。

石油業界アナリストのパトリック・デ・ハーン氏は、中間選挙のあった3日は「選挙当日として、ガソリンとディーゼル燃料の全国平均価格が史上最高だった」と指摘している。

ジョージア州上院選挙で共和党のマイク・コリンズ下院議員に圧勝した民主党ジョン・オソフ氏は「米国民は大失敗のレームダック(死に体)であるドナルド・J・トランプ大統領の悪行、腐敗、無能を強く非難している」とコメント。

「今夜の結果を、夜明けの地平線に最初に差す光にしてほしい」と語った。

トランプ氏への忠誠を貫いた共和党

2024年の選挙から得られた教訓が一つあるとすれば、それは人々が物価の高さを嫌うということだ。それは、失業率が低く、経済成長が好調であっても変わらない。

経済学者たちは、バイデン前政権の政策がインフレにどの程度影響したのかを議論してきたが、トランプ氏によるイランの戦争がもたらした影響は圧倒的に明白だ。

中間選挙の出口調査では、有権者が最も重視したのは経済だった。

一方、ほとんどの共和党議員たちは、トランプ大統領と距離を置こうとしなかった。

イラン戦争を支持し、関税政策に従い、大統領の指名した人事を承認し、ホワイトハウスの東棟解体を含めた虚栄心の塊ともいえるプロジェクトを支持した。

ラシュモア山や100ドル紙幣にトランプ氏の肖像を刻むことを提案した議員までいる。

トランプ氏への忠誠を貫いた結果、共和党は議会の主導権を失うことになった。

共和党のマイク・ジョンソン下院議長は、今回の敗北を大統領の政党が中間選挙で苦戦するという歴史的なパターンによるものだと説明。

「覆すのは非常に難しい。今夜も歴史は繰り返されることになりそうだ」と述べたが、今回の結果は普通ではなかった。

繰り返しになるが、民主党は数十年にわたり共和党が勝利してきたテキサスやカンザス、サウスカロライナなどの州で上院議席を獲得した。

共和党は自党に有利な選挙区割り変更(ゲリマンダー)をしていたが、それでも有権者の民主党へのシフトを止めることはできなかった。

テキサス州での勝利の背景には、2024年にトランプ氏へ支持を移したラテン系有権者が、民主党へと支持を変えたこともある。

また、民主党のスーザン・デルベネ下院議員は3日夜の勝利祝賀会で、民主党が優れた候補者を擁立したことも勝因だったとコメント。

「彼らは幅広い超党派の連合を築き、有権者の心に響くメッセージを打ち出した。自分たちの肩書は『代表者』であって、『言われたことに無条件で従う人』ではないと理解している」と述べた。

悪手になったトランプ氏の介入

トランプ氏の介入も、共和党の勝利を阻んだといえる。

トランプ氏は、現職のトム・ティリス上院議員(ノースカロライナ州)とジョン・コーニン上院議員(テキサス州)を党の候補から引きずり下ろし、より自分に忠誠心の強い候補者を支持した。

サウスカロライナ州では、知名度の高い候補ではなくダーライン・グラハム氏を支持し、ジョージア州では州内で人気の高い知事から支持を得ていた候補を退けてマイク・コリンズ氏を推した。

トランプ氏が支持したグラハム氏、コリンズ氏、そしてテキサス州のケン・パクストン氏はいずれも敗退した。

それでもトランプ氏は3日夜に、「私の名前が投票用紙に載っていたら、我々は圧倒的大差で勝利していただろう!」とトゥルースソーシャルで主張。「この件にご注目いただき感謝する。ドナルド・J・トランプ大統領」といつもの言葉で締めくくった。

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