ブラジルで、49歳のレンガ職人エディマール・マルティンスさんが、SNSで知り合った“運命の女性”に会うためすべての持ち物を売り払い、約2000キロ離れた街まで移動しました。
しかし、現地で待っていたのは、その“運命の女性”がAIで作られた架空の人物だったという事実でした。
マルティンスさんは2020年ごろ、「ジェシカ・オリベイラ」と名乗る女性のSNSアカウントを発見。30万人以上のフォロワーを抱えるそのアカウントは、農場で暮らすブロンドヘアの女性の動画が投稿されていました。
New York Postによると、その女性はマルティンスさんに「私の農場に来て、もう一生働かなくていいようにしてあげたい」と呼びかけていたといいます。
母親を亡くした後、孤独を感じていたマルティンスさんはその言葉を信じ、10月9日、ブラジル北東部インペラトリスを出発。約36時間バスに乗り、彼女の住む街・ベロオリゾンテに到着しました。
しかし、女性を見つけることができず、地元ラジオ局を訪ねたところ、AIが生成した架空の人物だと知らされました。マルティンスさんは同局の取材に対し、「孤独よりつらいものなんてあるでしょうか?」と語ったとYnetnewsは報じています。
一方、アカウント運営者はAI使用を認めつつ、本人を直接誘ったことは否定。「目的はエンゲージメントを高め、販売につなげることだった」と説明。マルティンスさんが意図的に詐欺の標的にされた証拠は現時点でないとしています。

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