NHK大河ドラマ『豊臣兄弟』第38回「和を以(もっ)て、大和をなす(10月4日放送)では、主人公・豊臣秀長(仲野太賀さん)が任国である大和国の財政再建に取り組み城下町・郡山の商いを活性化させようとする姿が描かれました。
放送後、SNS上では様々な意見が飛び交いました。
「べらぼうってめっちゃクオリティ高かったんやな」
第38回では、秀長が大和国の財政を立て直すため、郡山の城下町で商いを活性化させようと奔走します。しかし、既得権益を守りたい奈良の豪商たちは郡山への移転を拒否。そこで秀長は、新たに店を構えた筆屋の才蔵(間宮祥太朗さん)の商いを成功させ、各地から商人を呼び込もうと考えます。
こうした商売をめぐるストーリーに対し、SNSでは昨年の大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢華〜』と比較する声が上がりました。
『べらぼう』は、江戸時代の出版人・蔦屋重三郎(横浜流星さん)を主人公に、江戸時代の出版ビジネスや流通、マーケティングや商売を通じて時代を切り開く姿を描いた作品です。今回の『豊臣兄弟!』も経済や商売を扱ったことで、前作の描写を思い出した視聴者がいたようです。
「今回の率直な感想。べらぼうってめっちゃクオリティ高かったんやなと」など、前作を改めて称賛する投稿が見られました。
なかには、蔦重なら今回の『豊臣兄弟!』の商売の難題をどう解決するか、想像を膨らませるユーザーも。
「脳内蔦重が『この筆で描いた美人絵と抱き合わせで売るんでさぁ』『毛に一本だけ花魁の髪を混ぜて売り込むんでさぁ』『遊郭に来る役者に料金割引きをダシに宣伝をさせやす』『歌に一ヶ月で元絵を作らせやす』等のろくでもない売り方を指南してくる」
このように、前作『べらぼう』で描かれた主人公・蔦屋重三郎のエグくも具体的なビジネスアイデアや経済の生々しさを引き合いに出し、「お金や財政を扱う回としては、政策や数字の駆け引きが浅く感じられた」といった不満の声が上がりました。
また、「領地の貧困や財政難という重いテーマの割に、解決へのプロセスが都合よく進みすぎているのではないか」「大名としての具体的な財政再建策がもっと見られると期待していた」といった辛口の投稿も見られます。
「八津弘幸先生、普通に面白いシナリオ書いてると思うけどなあ」
一方で、『豊臣兄弟!』を擁護する意見も上がっています。
あるユーザーは、同作の脚本を手がける八津弘幸さんについて、ドラマ『VIVANT』シーズン1の筆頭脚本家だったことに言及。八津さんが参加していないシーズン2ではストーリー展開が遅いとの批判が増えたとしたうえで、「豊臣兄弟の物語が気に入らないからって三流扱いは違う」と投稿しました。
また、他にも、脚本を評価する声がありました。
「八津弘幸先生、普通に面白いシナリオ書いてると思うけどなあ。前回のも、ご本人の強み活かした脚本で楽しかったし、役者さんが皆生き生き演じていて良かったよ」
「江戸の出版人で町人だった蔦重の『商売』と、戦国時代の大和で寺社勢力と対峙しながら治める武将の『統治』では、お金の扱いも視点も違って当たり前」
「力でねじ伏せるのではなく、配慮と『和』をもって領民や寺社を収めようとする秀長の人柄がよく表れていた」
『豊臣兄弟!』の脚本を手がける八津弘幸さんは、これまでに『半沢直樹』『下町ロケット』『陸王』『おちょやん』『家政夫のミタゾノ』などのテレビドラマを担当。映画『爆弾』でも脚本を手がけています。

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