野外調査で見つかった、青い内ももの不思議な変化
今回の発見は、オーストラリア・ニューサウスウェールズ州の Kooragang Island で行われた野外調査の中で得られました。
研究者は、2024/25年と2025/26年の夏の繁殖期に、Ranoidea aurea の成体3匹を捕獲し、調査の一環として観察していました。
その中で注目されたのが、普段は見えにくい内ももの青い皮膚です。
この青い部分は、カエルが脚を伸ばしたり、ジャンプしたりしたときにだけ目立つ場所にあります。
研究者は、この皮膚が単に青いだけでなく、見る角度によって色を変えている可能性に気づきました。
Ranoidea aureaの脚 / Credit:John Gould(UoN), Austral Ecology(2026), CC BY 4.0そこで今回の研究では、Ranoidea aurea の内ももの青い皮膚が、本当に角度によって色を変えるのかが調べられました。
カエルの後ろ脚を伸ばして内ももを見えるようにし、夜間にライトで照らしながら動画を撮影。
撮影中にはカエルの体をゆっくり回転させ、皮膚を見る角度を変えています。
また、外ももや背中の皮膚も同じ条件で撮影し、比較対象としました。
ここで重要になるのが、「虹色性(iridescence)」という現象です。
虹色性とは、見る角度によって、同じ場所の色や明るさが変わって見える現象です。
今回の観察では、Ranoidea aurea の内ももの皮膚が、正面に近い角度では濃い青から空色に見え、斜めから見るとターコイズや青緑へと変化しました。
一方で、外ももや背中の緑色の皮膚には、同じような色変化は見られませんでした。
つまり、Ranoidea aurea の体全体が角度によって色変化するのではなく、内ももの青い部分に特別な性質が隠されていたのです。
では、なぜ色が変化するのでしょうか。次項で見ていきましょう。






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