
この記事の要点
- 米クロスリバー銀行がリップルRLUSDを基幹に統合
- 単一APIで米ドルとRLUSD送金を一元化へ
RLUSD、米銀行の基幹システムに統合
米クロスリバー銀行(Cross River Bank)は2026年10月15日、米リップル(Ripple)と提携し、同社の米ドル連動型ステーブルコイン「RLUSD」を自社の基幹システムに統合すると発表しました。
これにより、同行の金融サービス基盤を利用するフィンテック企業は、従来の銀行決済とRLUSDを使ったブロックチェーン決済を、ひとつのプラットフォームで扱えるようになります。
RLUSDが稼働するXRPレジャー(XRPL)は3〜5秒での取引確定と24時間365日の稼働に対応しており、企業の国際送金や資金移動にかかる時間とコストの削減を目指しています。
クロスリバー銀行は今回の提携を通じて、企業が国際送金や資金管理で複数の決済事業者に依存する状況を改善し、決済業務の簡素化を図る方針です。
Privy、XRPL向け基盤を展開
単一APIで法定通貨とRLUSD送金
銀行基盤にブロックチェーン決済
クロスリバー銀行は2025年11月、米ドルとステーブルコインの資金移動を単一のシステムで扱う決済サービスの提供開始を発表し、従来の銀行決済とブロックチェーン決済の統合を進めてきました。
同行でフィンテックバンキングを統括するアダム・ゴラー氏は、企業が国際的に資金を移動させる際、複数の決済事業者を利用する必要があることを課題として挙げています。
同行はリップルとの提携を通じて、独自の基幹システム「Core Operating System(COS)」にRLUSDを統合し、XRPレジャー上のステーブルコイン決済に対応する方針を打ち出しました。
累計205兆円のXRPレジャーとRLUSDの規模
XRPレジャーでは取引手数料が1セント未満に抑えられており、3〜5秒の処理速度とあわせて、今回の統合先に選ばれた技術的な特徴となっています。
同行の発表によると、XRPレジャー上で決済された価値の累計は1兆3,000億ドル(約205兆円)を超えており、同ネットワークはRLUSDの発行基盤としても利用されています。
そのXRPレジャー上で発行されたRLUSDは、2026年10月15日の発表時点で10億ドル(約1,580億円)を超える規模に達しました。
RLUSD全体の時価総額も25億ドル(約3,950億円)を上回っており、クロスリバー銀行は決済や取引、機関投資家向けサービスにおける需要拡大を報告しています。
企業の決済を一元化、地域は限定
今回の統合では、フィンテック企業が単一のAPI接続を通じて米ドルとRLUSDを交換し、国境を越えた送金や24時間の資金移動を行うほか、既存のACH・電信送金・リアルタイム決済にも同じ銀行基盤からアクセスする構想が示されました。
リップルでRippleXを担当する上級副社長のマルクス・インファンガー氏は、ステーブルコインによる決済の変革は、企業がすでに利用する銀行インフラの一部になることで実現するとの見解を示しています。
ただし、クロスリバー銀行はサービスの提供地域について、現時点では米国内の一部の州に限定されると説明しています。
英大手銀、RLUSDカストディ開始
ステーブルコイン決済の選択肢拡大
クロスリバー銀行は2025年12月16日、VisaとHighnoteとの提携によるUSDC決済の導入を発表し、Solana上のステーブルコインを企業向け決済の本番環境に組み込む取り組みを開始しました。
提携先のVisaも2026年10月15日、国際送金サービス「Visa Direct」でUSDCによる海外送金の事前資金拠出機能を商用化し、決済インフラ企業Inyo Globalを通じて実際の送金業務への導入を進めています。
今回のリップルとの提携では、VisaとのUSDC決済で進めてきた取り組みとは別に、RLUSDをクロスリバー銀行の基幹システムへ直接統合する方針が示されており、同行はステーブルコイン決済の対象を複数のブロックチェーンへと拡大しています。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=157.75 円)
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Source:Cross River Bank公式発表
サムネイル:AIによる生成画像

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