米軍に対するイランの攻撃能力、ロシアの衛星の支援で向上か CNNが調査

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(CNN) 現在世界中で情報収集を行っているロシアのエリート偵察衛星の一つ、「コスモス2573」が、米国と戦うイランに大きな優位性をもたらしている可能性が高いことが明らかになった。

CNNが入手した情報によると、これらの衛星は米軍施設の外観だけでなく、内部構造までも捉えているとみられる。

米当局者2人を含む情報筋によれば、そうした情報の一部がイランに送信されている証拠があるという。また少なくともいくつかの精密攻撃をこれらの衛星が支援しているという。

ロシアの衛星とイランのミサイルとの間に明確な相乗効果が現れる様子は、今回サウジアラビアのプリンス・スルタン空軍基地への攻撃で明らかになった。

3月27日、米国が数十年にわたり戦略的な拠点を置くこの基地で、イランが大規模な攻撃を行った。

情報筋によると、ロシアの衛星はこの攻撃において重要な役割を果たした。攻撃は基地に甚大な被害を与え、米兵12人が負傷した。

現在、ロシアの衛星画像へのアクセスはできないが、宇宙技術を専門に手掛けるプロジェクト・オーロラとカイハン・スペースの協力を得て、CNNは衛星の軌道データを分析。衛星を追跡すると共に対象地点上空での可視性を評価した。

当該のデータによれば攻撃のわずか2日前、コスモス2573は他の13機の衛星と共に基地上空を飛行していた。各衛星は完璧な順序で移動し、多感覚的なデータを大量に収集するのに最適な視界を確保していた。

それぞれの衛星は、情報収集において異なる役割を果たしている。コスモス2573は軍事レベルの高解像度かつ詳細な衛星画像を撮影する。

上記の13機のうち8機は信号衛星として、電波やレーダーを傍受。飛来するミサイルを迎撃できる防空システムの位置を特定する。

別の2機は赤外線衛星で、ミサイル発射装置から発せられるような熱源を感知する。

そして最後に、SAR(合成開口レーダー)と呼ばれる衛星3機が雲や暗闇を透過して地表の変化を検知。例えば移動可能な高価値アセットがどこへ移動したかなどを特定する役割を担う。

情報筋によると、基地への被害規模と攻撃の精度は、ロシアの地理空間情報がなければほぼ実現不可能な水準だったとみられる。実際3月27日の攻撃では、高額で入れ替えが困難な米軍の早期警戒管制機(AWACS)が破壊された。

ロシアの支援の重要性を巡っては、現在も米当局者の間で議論が分かれている。

ただ我々の情報筋は、ロシアの衛星が今回の紛争を通じてイラン側に複数回にわたり標的情報を流していたと広く疑っている。その中にはサウジアラビアの首都リヤドにある米中央情報局(CIA)施設への情報提供も含まれていたという。

プロジェクト・オーロラの創業者、ナワフ・オベイド氏は、ロシアがイランに提供した特有の能力がなければ、戦況は現状のようにはなっていなかっただろうと指摘する。

オベイド氏によれば、ロシアがイランを支援している理由の一つは、米国も同様の情報共有を通じ、ロシアと戦っているウクライナを支援しているからだという。

ロシアはイランを支援しているとの内容を偽情報だと否定しているが、ロシアの立場からすればそうした動きは米国に対する報復措置とみなされると、オベイド氏は示唆した。

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