
この記事の要点
- 米大手証券IB、仮想通貨9銘柄追加とステーブルコイン出金対応を発表
- 証券口座から仮想通貨取引と資金移動を一体利用できる環境を拡充
9銘柄追加と外部ウォレット送金対応
米大手証券会社Interactive Brokers(インタラクティブ・ブローカーズ)は2026年7月14日、仮想通貨取引サービスの拡充を発表しました。
同社はzerohash(ゼロハッシュ)経由で取扱銘柄を9つ追加したほか、ステーブルコインを利用した外部ウォレットへの出金機能も導入し、証券取引と併せて利用できる仮想通貨サービスを拡充しています。
新設された出金機能では、顧客が口座の米ドル残高をUSDC(サークル発行)・RLUSD(リップルUSD)・PYUSD(ペイパルUSD)のいずれかに自動変換し、外部の個人ウォレットへ直接送金が可能になります。
今回の拡充により、Interactive Brokersでは証券取引と仮想通貨(暗号資産)取引を単一のプラットフォームで利用できる環境がさらに広がりました。
DOGE・SHIBなど12銘柄を追加
9銘柄の内訳と送金・手数料の詳細
追加9銘柄とPaxos対応
同社は今回の拡充で、zerohash経由の取扱銘柄にカントン(CC)、アーベ(AAVE)、アプトス(APT)、リドDAO(LDO)、モナド(MON)の5銘柄を新たに追加しました。
これに加え、ニア・プロトコル(NEAR)、プラズマ(XPL)、パックスゴールド(PAXG)、ユニスワップ(UNI)の4銘柄も同社の取り扱い銘柄一覧へ加わり、追加銘柄は計9種類となっています。
このうちアーベ、ユニスワップ、パックスゴールドの3銘柄は、米信託会社Paxos(パクソス)経由でも取引でき、利用経路は口座の種別や居住地に応じて決まるとしています。
同社は以前から、zerohash経由でビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)など11銘柄を、Paxos経由では7銘柄を取り扱っており、今回の追加によって提供する仮想通貨の選択肢をさらに広げています。
ステーブルコインの入出金に対応
資金の入出金では、銀行振込など従来の方法に加え、ステーブルコインによる入金と外部ウォレットへの送金に対応しており、週末や祝日を含めて24時間365日ほぼ即時に処理されると同社は説明しています。
これにより、顧客は年間を通じていつでも資金を同社プラットフォームへ移し、170を超える世界の市場で数分以内に取引を開始できるようになりました。
適格な顧客は、対応するデジタル資産をカストディアル型(事業者管理)と非カストディアル型(自己管理)の双方のウォレットとの間で送受信することも可能となっています。
手数料は最大85%安、スプレッド上乗せなし
仮想通貨の取引手数料は月間取引額に応じて0.12〜0.18%に設定されており、最低手数料は1注文あたり1.75ドル(約284円・上限は取引額の1%)となっています。
スプレッドの上乗せやマークアップ、保管手数料は不要としており、最近参入した従来型証券会社で最大0.75%の手数料を設定する例と比べ、同社は競合と比べて最大85%低い手数料水準で取引できるとしています。
あわせて同社は、仮想通貨を株式・オプション・先物・債券・ファンド・予測市場などと同じプラットフォーム上で提供しており、資産クラスごとに異なるアプリを利用する必要がない点も特徴として挙げています。
欧州クセトラにETP9本を追加上場
大手証券各社で仮想通貨サービス拡大が加速
今回のサービス拡充について、ミラン・ガリックCEOは「デジタル資産は顧客のより広い金融体験に統合されるべきであり、別物として扱われるべきではない」と述べ、既存の金融商品と一体で提供する方針を示しています。
こうした動きは米国の証券業界全体へ広がっており、チャールズ・シュワブも2026年4月、Paxosとの提携による個人向け仮想通貨現物取引の解禁を発表しました。
日本でも、SBI証券や楽天証券が仮想通貨投資信託の販売方針を打ち出したと報じられており、証券会社を通じて仮想通貨へ投資できる環境の整備が進みつつあります。
米国では大手証券会社による仮想通貨サービスの拡充が相次いでおり、Interactive Brokersもその流れを後押しする企業の一つとなっています。
関連の注目記事はこちら
Source:Interactive Brokers公式発表
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用

2 時間前
1








English (US) ·
Japanese (JP) ·