硫黄島の戦いの像、頭部をスレッジハンマーで破壊 男を訴追 米バージニア州

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(CNN) 米バージニア州クワンティコで、第2次世界大戦中の硫黄島の戦いに関連する記念碑が破壊される事件があった。男がスレッジハンマーを使い、記念碑に彫られた兵士1体の頭部を切断した。警察によると被害額は数十万ドルにのぼるという。

プリンスウィリアム郡警察が明らかにしたところによれば、21日午後10時31分ごろ、器物損壊の通報を受けた警察官が海兵隊クワンティコ基地に駆けつけたところ、男が「スレッジハンマーを使って像を激しく損壊している」現場を目撃したという。警察はそのまま男の身柄を拘束した。

26日に公開された裁判資料によると、警察は記念碑の上に登った男が「星条旗を取り外そうとしている」様子を目撃したと報告している。

裁判記録によると、この事件ではバージニア州スタッフォード在住のミゲル・アロンソ・マルドナド・ソリアーノ容疑者(27)が、重罪にあたる器物損壊、損壊を目的とした不法侵入、および記念碑に対する重罪の損壊行為の罪で訴追された。

裁判資料によれば26日の審問で、マルドナド・ソリアーノ容疑者に対し、2500ドル(約40万円)の保釈保証金が設定された。同容疑者が罪状に対してどのような答弁を行ったかは、現時点で不明。資料によると、保釈された場合、同容疑者はGPS追跡装置の装着、アルコールおよび薬物検査の受検が義務付けられ、バージニア州内にとどまる必要がある。また精神保健上の評価を受け、推奨される治療に従うことも求められている。

CNNは、裁判記録に記載されているマルドナド・ソリアーノ容疑者の弁護人に対し、コメントを求めている。

米国土安全保障省(DHS)によると容疑者はメキシコ国籍で、1999年から米国に滞在している。オバマ政権下で幼少時に親とともに不法入国した若者の救済措置制度「DACA(ダカ)」の対象者に認定されていたが、その資格はすでに失効しているという。

DHSが26日に明らかにしたところによると、米移民税関捜査局(ICE)はマルドナド・ソリアーノ容疑者に対して身柄引き渡し要求を出した。この場合、容疑者が保釈金を支払って釈放されることになっても、当局が引き続き身柄を拘束できる。

重罪にあたる器物損壊などで訴追されたミゲル・アロンソ・マルドナド・ソリアーノ容疑者/Prince William County Police Department
重罪にあたる器物損壊などで訴追されたミゲル・アロンソ・マルドナド・ソリアーノ容疑者/Prince William County Police Department

当局は当初、容疑者が記念碑を損壊した動機は不明だとしていた。しかし26日に提出された新たな裁判資料によると、容疑者は警察の取り調べに対し、自身の行動について「そうするように言われた」と語ったという。

プリンスウィリアム郡警察のエリン・ノーブル巡査部長はこれに先立ち、「容疑者は動機について矛盾する複数の理由を挙げている」と述べていた。

像の頭部切断による記念碑の被害額は数十万ドルと推計されている/Prince William Co. Police Department
像の頭部切断による記念碑の被害額は数十万ドルと推計されている/Prince William Co. Police Department

損壊された記念碑は、彫刻家フェリックス・デ・ウェルドンが手掛けた「海兵隊戦争記念碑」の小型のレプリカで、首都ワシントンの南約58キロの場所に位置している。兵士らの像の基になったのはフォトジャーナリストのジョー・ローゼンタールが撮影した象徴的な写真で、第2次世界大戦中の1945年2月23日に日本の硫黄島で6人の米海兵隊員が星条旗を掲げる様子を捉えている。

海兵隊によると、海軍での任務に就いていたデ・ウェルドンは、ローゼンタールが撮影した写真を目にしたことをきっかけに1945年から像の制作に取り掛かった。同年末までには石灰岩を用いた小型版が完成。クアンティコに設置されたのはこちらの記念碑だった。現在アーリントンにあるブロンズ製の方はより大型で、完成したのは1954年のことだ。

今回の損壊を修復する時期について、警察は現時点で決まっていないと述べた。

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