(CNN) 米ネバダ州の人工貯水池ミード湖で2022年にドラム缶から見つかった遺体について、DNA鑑定の結果、アーカンソー州の男性と判明した。当局が15日に明らかにした。男性の死から数十年後に発覚したこの事件を巡っては、様々な疑問や臆測が飛び交っていた。
ラスベガス都市圏警察殺人課のロバート・プライス警部によると、遺体で見つかった男性はエドワード・レルブリアン・ジャクソンさん。1980年代初めに銃撃されて亡くなったとみられる。死亡時は50代だったと推定されている。
貯水池の水位低下によってドラム缶が見つかってから4年後、今回の発表で謎の一端が解明された。遺体発見当時、市民の間ではラスベガスとマフィアとの歴史的なつながりを巡り、様々な臆測が飛び交った。しかし、捜査当局はそうした説を繰り返し否定。15日にも裏付けとなる確かな証拠はないと強調した。
プライス氏は15日の記者会見で、「組織犯罪集団絡みの殺人でないかとの臆測が過去にあったことは承知している」と前置きしたうえで、「しかし現時点の捜査では、そうした説を裏付ける情報は得られていない」と説明した。

当局が15日に公開したエドワード・レルブリアン・ジャクソンさんの写真=15日/Las Vegas Metropolitan Police Department
ジャクソンさんは「バディ」の愛称でも知られていた。ユタ州で刑事訴追された過去があり、最後に目撃されたのは1980年代初め、アーカンソー州に住む家族を訪ねた際だった。捜査の結果、ラスベガスとのつながりはないことが判明した。
捜査員にとって今後の焦点は、どういった経緯でジャクソンさんの遺体が貯水池に遺棄されたのかという点になる。
難航した遺体の身元特定
遺体が見つかったのは2022年5月。米国最大の人工貯水池であるミード湖を訪れた女性が発見した。金属製のドラム缶は腐食が激しく、内部に閉じ込められた男性の腐敗した遺体が見えるほどだった。
警察は15日、「男性は殺害されたことが判明した。頭部に銃弾を1発受けていた」と説明した。
ミード湖周辺では22年、相次いで奇妙な発見があった。干ばつや水の過剰利用の影響で水位が当時の過去最低を記録し、長年水中に沈んでいた様々な物が姿を現したためだ。この年のミード湖では4人の遺体や遺骨が見つかったが、ドラム缶の遺体は最初の発見例で、これまで唯一、身元が特定されていなかった。

当局によると、22年にミード湖でドラム缶の中から発見された遺体は、薄い青のジーンズを履いていたという/NamUs
当局によると、22年5月に見つかったドラム缶の中の遺骨は、痛みの激しい薄青色のジーンズや2Xサイズのストライプの半袖ボタンシャツ、マジックテープのスニーカー、タイメックスの銀色の腕時計を身に着けたままだった。
ラスベガス警察は22年、捜査員は衣服や靴を手がかりに、1970年代半ば~80年代初めに殺害されたと推定していると発表していた。
しかし、事件はまもなく迷宮入りした。

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