(CNN) ハワイ州に非常事態宣言が発令されている。強力なハリケーン「ローウェル」が7日、同州西部の島々に接近する見通しだ。エルニーニョ現象によって太平洋のハリケーンシーズンが活発化する中、ハワイ州はここ3週間で三つ目の嵐に脅かされている。
カテゴリー5に再び勢力を強めるハリケーン「ローウェル」の衛星画像/CIRA/CSU & NOAA
米国立ハリケーンセンターによると、ローウェルは現地時間5日未明時点でカテゴリー4に分類され、最大風速は66メートルに達した。ローウェルの勢力はカテゴリー4と5の間で変動している。
同センターは「今後1日程度でさらに発達する可能性があり、その後、来週初めまでに徐々に弱まる」としており、ハワイに接近する際もカテゴリー4に近い勢力を保つとみられる。このハリケーンが島々にどれほど深刻な被害をもたらすかは、来週初めにハワイ諸島最西端のニイハウ島とカウアイ島にどの程度接近するかにかかっている。
現在予想されている進路から東へ160キロほどそれた場合、より直接的な影響を受けることになる。そうした進路の変化が起きなかったとしても、特に西部の島々では危険な高波や沿岸部の洪水、離岸流が発生する可能性が高い。
ハワイ州のグリーン知事は3日、州の資源の活用と州兵部隊の動員に備えるため、州全域に非常事態を宣言した。
ハワイ州緊急事態管理当局は住民に停電へ備えるとともに、14日分の物資を用意するようよびかけている。一方、カウアイ島の水道当局は断水の恐れがあるとして、住民に水の備蓄を促した。
先月中旬には、ハリケーン「ララ」がハワイ島東部に数百ミリを超える大雨をもたらし、深刻な洪水を引き起こした。その後まもなく熱帯低気圧「モウキ」が発生し、同じくハワイ島が先月下旬に雨に見舞われたが、勢力ははるかに弱かったため、影響は比較的小さかった。
グリーン氏は4日の記者会見で「エルニーニョのため複数の嵐が次々と発生している」と述べた。
ローウェルは4日に一時カテゴリー5となった後、いったん勢力を弱めた。現在はハワイの966キロあまり南を西へ進んでいるが、今週末には急激に北へ進路を変えると予想されている。
その進路は、1992年のハリケーン「イニキ」と不気味なほど似ている。カテゴリー4のハリケーンとしてカウアイ島に上陸したイニキは、現在もハワイ州史上最悪の嵐とされている。
南東へ160キロあまり離れたオアフ島では、現時点でハリケーンがハワイ州の州都で最大の都市ホノルルに大きな危険を及ぼすとはみられていないものの、当局は住民に警戒を呼びかけた。
米国立気象局は、カウアイ島では沿岸部で大規模な洪水が起きる可能性があり、オアフ島でも発生の可能性があると警告している。

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