
この記事の要点
- IZAKA-YA、マネロン疑いで一部アカウントの出金を停止
- 発表前から出金不能の相談が相次ぎ利用者に不安拡大
IZAKA-YA出金停止、相談相次ぐ
暗号資産レンディングサービス「IZAKA-YA(イザカヤ)」は2026年8月24日、一部のアカウントを対象に、資産の送金と出金を一時停止したと発表しました。
運営は、一部のアカウントで不正な資金の流入やマネーローンダリング(資金洗浄)の疑いがある取引を確認したため、安全性を調査する必要があると説明しています。
ただ、この発表に先立って、X(旧Twitter)では数週間前から「出金できない」とする相談が相次いでおり、利用者の間ではすでに資産を引き出せない状況への懸念が広がっていました。
その一方で、運営は出金停止の直前まで高い利回りや紹介報酬を掲げて新規利用者を募っており、こうした問題が表面化するなかでも勧誘を続けていました。
仮想通貨レンディングとは
出金停止とKYC必須化、運営説明と利用者の懸念
運営が一部アカウントの出金を停止
運営は8月24日、公式サイトに送金・出金と本人確認に関するお知らせを掲載し、一部アカウントへの措置と今後の対応を明らかにしました。
送金と出金を停止しているのは、安全確認や調査が必要と判断したアカウントに限られ、すべての利用者を対象とした一律の措置ではないと説明しています。
あわせて、これまで任意としていた本人確認(KYC)を全利用者に必須とする方針へ切り替え、手続きが済んでいない利用者に対応を呼びかけました。
停止対象以外でも通常より送金や出金に時間がかかる場合があるとしており、安全性を確認できた取引から順次進める一方、送金・出金が通常どおり行われる時期は示していません。
公式発表の前にX上で広がった出金不安
一方、情報発信者の「プロデューサーZ」氏は8月24日、公式発表の約2週間前からIZAKA-YAで出金できないとする相談が寄せられ、その後も同様の声が相次いでいるとXに投稿しました。
この投稿が広く拡散すると、X上では一連の事態が「IZAKA-YA問題」として共有され、預けた資産を引き出せない利用者がいることへの懸念が表面化しました。
運営は一部アカウントに限った措置だと説明しているものの、利用者側からは実際に出金できないとの声が続いており、停止対象となっているアカウントの範囲は明らかになっていません。
停止直前まで年利100%の大型キャンペーン
こうした出金をめぐる相談が寄せられるなか、運営は停止措置を発表する直前まで、高い利回りを掲げた新規利用者向けのキャンペーンを実施していました。
8月11日から24日にかけて実施した「百五十祭り」では、対象のレンディングに年利100%を設定し、他社から資産を移した利用者には追加報酬を加えて実質年利150%になるとうたっています。
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同時期には、指定のハッシュタグやバナーを付けてSNSに投稿すると、1件につき5USDT・最大25USDT(約3,970円)相当のテザー(USDT)を受け取れる「拡散ボーナス」も設けていました。
このボーナスはフォロワー30人以上のアカウントを対象としており、出金できないとする相談が寄せられていた時期にも、利用者によるSNSでの紹介に報酬を付けて新規流入を促していたことになります。
金融庁、レンディングを重点監視へ
本人確認の必須化と無登録業者のリスク
香港のIzakaya Limited(イザカヤ・リミテッド)が運営するIZAKA-YAは、これまで本人確認を任意とするなど、利用手続きの手軽さを特徴の一つとして掲げてきました。
今回の措置では本人確認が全利用者に必須となり、これまで任意だったKYCを前提とする利用条件へ変更されています。
一方、停止措置の直前まで掲げていた年利100%を超える高い利回りについては、その原資をどのように確保しているのか具体的に説明されていません。
仮想通貨レンディングには、預けた資産の価格変動による元本割れだけでなく、事業者の運営状況によって資産を引き出せなくなるリスクも伴います。
IZAKA-YAは日本の金融庁に登録しておらず、暗号資産(仮想通貨)の預かりや交換などを行うサービスは国内で暗号資産交換業の登録が必要となる場合があるため、無登録の海外事業者を利用する際には十分な注意が求められます。
SNS大手5社に詐欺広告対策を要請
金融庁が警告|無登録業者の出金拒否リスク
日本の登録を受けずに国内の利用者へサービスを提供する海外業者について、金融庁は利用者保護の態勢が十分でない恐れがあり、取引には高いリスクが伴うと警告しています。
実際に無登録業者をめぐっては、当初は問題なく利用できていたにもかかわらず、突然出金を拒まれたり連絡が取れなくなったりする相談も多く寄せられており、金融庁は繰り返し注意を促してきました。
IZAKA-YAでも一部アカウントの送金・出金が停止されており、今回の事例には金融庁が注意を呼びかける無登録業者のリスクと重なる部分があります。
運営は安全性を確認できた取引から順次進める方針を示しているものの、送金・出金が通常どおり行われる具体的な時期については続報が待たれる状況です。
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Source:IZAKA-YA発表
サムネイル:AIによる生成画像

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