「放射能とか原子力って…福島大には触らせたくない」YouTube番組の動画に批判の声。大学も声明を発表

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国立大学法人福島大学(福島市)は9月1日、「本学を取り上げたインターネット動画について」と題する声明を発表した。

同大を取り上げたYouTube番組の動画内で、出演者が「放射能や原子力といった重要な問題を福島大には触らせたくない」といった趣旨の発言をし、SNSで批判の声があがっていた。

同大総務課の担当者は、ハフポスト日本版の取材に「配慮を欠くと受け取られかねない発言」があったことを確認したとしている。

「福島大には触らせたくない」

物議を醸しているのは、学歴や受験をテーマにした「wakatte.tv」(チャンネル登録者約77万人)が8月28日に公開し、31日に再公開した動画(約16分)。

出演者の2人が福島大学の構内で学生らにインタビューする内容で、問題となった発言は学生5人に対するインタビュー中にあった。

おすすめの学部について、学生が「放射能(研究)は福島ならでは」と答えたところ、出演者の一人が「ただよ、ただ。放射能とか原子力って、エネルギーで超重要な問題なわけですよ。福島大には触らせたくない」と発言した。

この場面がSNSで拡散し、大学関係者などから「この地で原発問題に取り組んでいるのは大学人だけじゃない。たくさんの人たちを愚弄している」「福島大がどれだけ放射能、原子力、汚染地域の問題、復興教育等々に携わってきたと思っているのか」といった批判の声が上がった。

動画は31日に一時非公開となったが、その後「揶揄する意図はない」との注釈を付けて再公開された。

9月1日午後3時時点で動画の再生回数は19万回に上っている。

YouTube番組を受けて発表された福島大学の声明
YouTube番組を受けて発表された福島大学の声明

福島大学のウェブサイトから

学長名で声明を発表

これを受け、福島大学は9月1日、佐野孝治学長の名前で声明を発表

声明では、「本学を取り上げたインターネット上の動画において、本学の学生及び教育研究活動に関し、配慮を欠くと受け取られかねない発言があった」と言及。

その上で、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故以降、地域や国内外の大学・研究機関と連携しながら、福島の復興と地域課題の解決に向けた教育・研究に取り組んできたとした。

特に原子力災害や環境放射能に関する研究については、「福島の経験を科学的に検証し、その成果を国内外に還元していくための重要な研究活動」と説明。

こうした教育・研究活動に真摯に取り組む学生・教職員が「尊厳を傷つけられることがあってはならない」との考えを示した。

同大総務課の担当者によると、YouTube番組が大学構内での取材・撮影に関する許可を取っていたかどうかについては確認中だという。

また、同大では震災と原発事故以降、震災直後の2011年に「うつくしまふくしま未来支援センター」を設置し、被災地に寄り添う支援活動を展開してきたほか、2013年には「環境放射能研究所」を設置し、放射能汚染の環境への影響を長期的に調査・研究を行っているとした。

ハフポスト日本版は9月1日、wakatte.tv宛に質問をメールで送付。「発言の意図」や「福島大学の声明に対する受け止め」などについて尋ねている。回答があり次第、追記する。

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