巨大アザラシの「ニール」、街中で人目気にせず大暴れ 人気の裏で将来に不安も 豪タスマニア

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(CNN) オーストラリア南東部のタスマニア島で羽目を外して大騒ぎしていた巨大なミナミゾウアザラシの「ニール」が先週、ファンたちにひれを振ってあいさつすることもなく、いつも通り海へ戻っていった。

ニールはタスマニア州でも有数の知名度を誇る「セレブ」だ。州都ホバートに住むレベッカ・トムソンさんは先月、ニールがまたやって来たと聞いて海岸に駆けつけた。

するとニールは、1トンもある巨体でトムソンさんの後をついてきた。

路上の杭に巨体を押しつけるニール(Jaycee/neiltheseal316/Tiktok )

「まるで巨大なナメクジが寄ってくる感じ」と、トムソンさんは笑う。安全な距離を保つように注意したと話し、「とても刺激的で興味深かったけれど、少しおじけづいたのも確か」と振り返る。

ミナミゾウアザラシは年に何回か、繁殖期や換毛期になると陸に上がってくる。普段は単独行動だが、陸上では集まって互いに交流する。人里離れた南極周辺の島に上陸することが多いのだが、ニールは毎回、タスマニア島で住民たちと遊び回っては騒ぎを起こしている。

ニールはトムソンさんの後について駐車場まで来ると、1台のバンを揺らし始めた。通行人から笑い声が上がるなか、不運なドライバーは必死でバンを取り返そうとしていた。ほかの動画にも、ニールが道路をふさいだり、標識に激突したり、民家の網戸越しにのぞき込んだり、大きな体で楽しげに三角コーンをつぶしたりする姿が映っている。(これまでに人間に脅威を及ぼしたことはない)

ニールがやって来るたびに人気は高まり、世界中に熱心なファンが増えて、テーマソングまで作られた。動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」のファンページではフォロワーが170万人を超え、動画に「ますます手に負えなくなってきた」と面白がるキャプションが躍る。

「ニールは地元保険会社の広告にも登場する。まさにカリスマ的存在になっている」と、トムソンさんは言う。

だが当局者らは、人気が集まりすぎてニール自身の安全が脅かされる恐れもあると懸念を示す。今後さらに体が大きくなり、ネットでの人気も急上昇すれば、問題はさらに深刻化しそうだ。

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