山火事、水害、記録的猛暑――世界を襲う複合災害の夏 気候変動の影響目の当たりに

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(CNN) 米首都ワシントンからニューヨーク、ボストンに至る大都市で、マスクを着ける日常が普通になっている。カナダの森林火災で発生した煙の影響で、空は不気味なセピア色に見える。過去4年で2度目の現象だ。

森林火災の現場から何百キロも離れていても、大気は煙のような臭いがする。夕日は幻想的な赤色に染まり、ワシントン、ニューヨーク、ボストンでは正午になっても大気汚染のために太陽がかすむ。中西部のシカゴやデトロイトでも大気質が世界最悪級となり、先週は一時的に、ミネソタ州からマサチューセッツ州に至る少なくとも1億2000万人に対し、山火事の煙を原因とする大気汚染に対する警戒が呼びかけられた。

気候変動の壊滅的な影響については何十年も前から専門家が警鐘を鳴らしていたが、それが現実になるのは2050年や2100年といった未来のことと思われがちだった。

しかしこの夏は、未来を待たない気候変動の現実を突き付けられている。猛烈な熱波、命を奪う洪水、猛威を振るう山火事と刺激臭の強い煙。いずれも気候変動の影響が今、現実になっていることの表れだ。

「気候変動は今、そこにある危機であり、影響が増大する中で、ますます目を背けられなくなっている。化石燃料の燃焼は既に重大な影響を及ぼしており、2050年や2100年まで待たなくても、我々はその影響を目の当たりにしている」。気候変動に詳しい専門家のザカリー・レイブ氏はそう語った。

米国の夏といえば、かつては休暇やキャンプを楽しむ季節だった。しかし今や夏は煙の季節となり、米西部やカナダの一部では一年中山火事の季節が続いているように見える。加えて平均気温は上昇し、森林は落雷や人の活動によって火災が発生しやすくなった。

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