山で遭難した時「絶対にこれはしないで」。長野県警の呼びかけに反響。道がわからなくなった時のNG行動とは

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夏山シーズンを迎える前の5月31日、長野県警察山岳遭難救助隊が、山で遭難した場合に決して取らないでほしい行動をXで呼びかけました。

やってはいけないその行動とは「沢へと下る」こと。

「人は迷うと沢を下る…」とのコメントと共に同救助隊が投稿したのは、笠ヶ岳での実際の救助を撮影した動画です。

動画には、同行者とはぐれて道に迷い、川のそばまで降りてきた遭難者を、ヘリコプターを使って救助する様子が映っています。

遭難者は岩場に座り込んでおり、川で滑り、体が水浸しになって寒いと話しています。

なぜ沢へ降りてはいけないのか 

長野県警山岳遭難救助隊は沢を下ってはいけない理由を、その先には「急峻な斜面、地図にない崖や滝」があるからだと説明しています。

山で迷うと、沢沿いに下山した方が安全な場所により早くたどり着けるのではないかと思えるかもしれません。

しかし長野県警山岳遭難救助隊によると、沢に降りることで、不安定な斜面で滑落する可能性が高まります。

そうなると、ケガをして動けなくなる、沢筋で通信が途絶える、服が濡れて低体温症のリスクが高まるなど、一気に生命の危機に陥るといいます。

それでは、山で遭難した時はどうすればいいのでしょうか。長野県警山岳遭難救助隊が重要だと強調するのは「登り返す」ことです。

長野県警は公式YouTubeチャンネルでも、迷った時の心構えとして「基本は上を目指す」と説明。

沢は落石の巣や、滝になっていたり、増水していて流されたりするなどの危険が多いので、絶対に降りてはいけないと強調しています。

静岡県の山間部にある川根本町も、遭難した時には本能で下りがちではあるものの、沢などに下るのは一番危ない行為であり、迷ったら必ず来た道を戻り、上に登り続けるのが鉄則だと紹介しています。

また、遭難した場合は、遭難した本人が110番・119番通報をして、捜索ヘリに発見されるための工夫をするよう呼びかけています。

音声だけで状況や位置を伝えるのが難しい場合は、通報者がスマートフォンで動画や写真を警察に送る「110番映像通報システム」を活用して助けを求めることも可能です。

過去にはこのシステムを使って救助に成功した事例もあります。

命を守るために遭難しないための準備も大切

政府広報オンラインによると、2024年の山岳遭難で最も多かったのは道迷い(30.4%)で、続いて転倒(20.0%)、滑落(17.2%)でした。

山の事故を防ぐために、重要なのが事前の準備です。

政府広報オンラインは、▽十分に情報収集する▽明るいうちに下山できる無理のない登山計画を立てる▽登山計画書を作って山を管轄する自治体や警察、家族と共有することなどを勧めています。

また、山の天気は変わりやすいため、低体温症にならない服装や着脱しやすい衣服、レインウェアなどの装備の準備も大切です。

政府広報オンラインも、道に迷ってしまったら、そのまま下山をするのではなく、元の道に引き返すようにと呼びかけています。

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