女性突き飛ばすゴルフ用品の広告に批判噴出、業界の異文化対立の最新事例に

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アトランタ(CNN) ゴルフ業界が、従来の伝統に根差した感覚と現代のインターネット文化との衝突という新たな局面に揺れている。今回生じた対立は関係者の間に、この二つの世界がどのように融合するのか、そもそも融合が可能なのかといった問いを突きつけている。

ゴルフに特化したメディア企業グッド・グッドとゴルフ用品メーカーのキャロウェイは今週、公開した共同ブランドのドライバーの広告を巡って激しい批判にさらされている。グッド・グッドの関係者が起用された当該の広告は、同社の共同創設者の一人、ギャレット・クラーク氏が、新製品のドライバーに触れようとしたアレクシス・ミエストウスキー氏を肩で突き飛ばすという衝撃的なシーンから始まる。ミエストウスキー氏は元学生ゴルファーで、現在はグッド・グッドの番組の出演者を務めている。

広告は瞬く間に激しい反発を招き、削除された。キャロウェイとグッド・グッドは、女性に対する暴力行為を描いた広告がなぜ承認され、投稿されたのかという厳しい追及に直面している。

25日早朝、キャロウェイのチップ・ブリューワー最高経営責任者(CEO)は、同社がこの広告を承認したことを認め、その過ちについて謝罪。X(旧ツイッター)に声明を出し、「この内容は不適切であり、当社の価値観を反映するものではない。当社はいかなる差別、家庭内暴力、脅迫行為にも断固として反対することをここに明言する」と述べた。

一方のグッド・グッドも、22日に動画を削除した後、謝罪声明を発表。「グッド・グッドは常に、ゴルフというスポーツをすべての人にとってより包括的なものにすることを目指してきた」と述べた。

2020年の設立以来、グッド・グッドはゴルフ界で着実に地位を築き上げてきた。その台頭はソーシャルメディア上でゴルフが爆発的に普及するのと軌を一にしている。コンテンツ制作からマーチャンダイジングへと事業を拡大すると、スタイリッシュな同社のロゴキャップを全米のゴルフコースで見かける機会も増えた。今年11月にはテキサス州オースティンで開催されるチャンピオンシップのタイトルパートナーとなるなど、ゴルフ界のトップ企業の座に躍り出ている。

しかし、今回の不適切な広告を巡る騒動で、そうした提携にも厳しい目が向けられている。米プロゴルフ協会(PGA)ツアーのブライアン・ロラップCEOは25日、記者団に対し、グッド・グッドの騒動への初期対応に失望したと発言。現在は改善が見られるものの、当初は十分な説明責任を果たしていなかったとの認識を示した。

当該の広告動画とその後の対応が11月の大会に影響を与えるかどうかを直接問われると、ロラップ氏は「状況はやや流動的だ」とし、引き続き今後の展開を注視していく意向を示した。

PGAツアーはゴルフ界に君臨する一大ブランドであり、男子のトップスターたちが活躍する大会を100年近くにわたって運営してきたが、2020年代に入ってからはかつてないほどの困難に直面している。具体的には高額賞金の代替ツアーとしてLIVゴルフが創設された他、グッド・グッドのようなオンラインメディア企業が、より気軽なインターネット向けのゴルフコンテンツで視聴者を引きつけるようになった。

ある意味では、PGAツアーもこうしたゴルフ界のインフルエンサーや著名人を積極的に取り入れ、ブランドの現代化を図っている。ツアーイベントには、従来通りの記者やカメラマンだけでなく、独自のソーシャルメディアチャンネル向けに動画を制作する独立系コンテンツクリエーターも多数参加。ツアーは彼らと協力してイベントの数週間前からプロモーションを行っている。

しかし、グッド・グッドとキャロウェイによる動画に端を発する今回の騒動は、騒々しく時に過激なインターネットインフルエンサーと、控えめで保守的なPGAツアーのイメージのギャップをこれ以上ないほど明確な形で浮かび上がらせた。ビジネスの提携を含む両者のパートナーシップが今後どうなっていくのか、業界内で激しい議論が巻き起こっている。

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