(CNN) 太陽に最も近い惑星、水星の表面を覆う特徴的な「しわ」は、かつてはもっと大きな惑星だったものが収縮したことを示唆している。そしてその収縮率は、科学者たちの従来の想定をはるかに超えている可能性がある。
米航空宇宙局(NASA)によると、太陽系で最小の惑星である水星は、平均して太陽から約5800万キロメートルの距離にあり、88日で太陽の周りを一周する。
この岩石惑星は、約45億年前にガスと塵(ちり)の渦から形成された。太陽系の初期は混沌としており、太陽の周りを公転する無数の宇宙岩石が互いに衝突し、激しい相互作用が繰り広げられていた。
新しく形成された惑星は、火山の溶岩のように既に高温だが、こうした衝突によってさらに熱が発生する。時間の経過とともに熱が惑星から放出されるにつれて、水星のような惑星の内部は収縮していく。
水星のひび割れた表面には、こうした収縮の痕跡が刻まれている。科学者たちはこれらの尾根や崖を「収縮地形」と呼ぶ。崖の中には高さ1600メートル、長さ数百キロメートルに及ぶものもある。
一方で小惑星や彗星(すいせい)も水星に衝突し、月の表面のような無数のクレーターを形成してきた。
10日付の学術誌「ジオフィジカル・リサーチ・レターズ」に掲載された新たな研究によると、この時の衝突で生じた破片により、水星が時間とともにどの程度収縮してきたかが隠された可能性があるという。
水星の収縮率を把握すれば、その進化の過程に光が当たるとともに、謎に満ちた内部構造の秘密も明らかにできる。
「我々の地球のように大きな岩石天体の形成と進化について学ぶのであれば、水星から得られる知見が太陽系内のどの天体よりも大きい」。米メリーランド大学で地質・環境・惑星科学部の研究員を務めるハネス・ベルンハルト博士は電子メールでそう述べた。同氏は今回の研究に関わっていない。
新たな研究はまた、水星について未だ多くの疑問が残されていることを浮き彫りにしている。これらの疑問の一部は今年11月、水星周回軌道に2機の探査機を投入する前例のないミッションによって解明される可能性がある。

6 時間前
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