
2025年11月3日(月)、ワシントンD.C.の連邦議会議事堂で行われた政府機関閉鎖34日目の記者会見で、下院議長のマイク・ジョンソン氏(共和党、ルイジアナ州選出)が演説し、下院多数党院内総務のスティーブ・スカリス氏(共和党、ルイジアナ州選出)が左から見守っている。(AP通信/マリアム・ズハイブ撮影)
By George Caldwell – The Washington Times – Tuesday, July 28, 2026
米下院共和党は11月の中間選挙を前に、民主党を「共産主義者」と位置付け、攻勢を強めている。社会主義勢力が民主党を変貌させつつある中、有権者が共産主義に強い嫌悪感を抱いているとの判断に基づく戦略だ。
民主党は、レッテル貼りであり、共和党の苦し紛れの政治宣伝だと退けている。しかし、こうした批判への神経質な反応は、民主党が抱える苦境も浮き彫りにしている。
マイク・ジョンソン下院議長(共和、ルイジアナ州)は最近、「われわれは今、憲法に基づく共和国を維持するのか、それとも国家の土台を解体し、共産主義という暗黒の道へ進むのかを巡って議会で戦っている」と述べ、「この秋の選挙で問われるのは、まさにその点だ」と訴えた。
先月行われたニューヨーク市の米下院予備選では、社会主義を掲げる候補3人が勝利した。コロラド州でも別の社会主義候補が、30年間下院議員を務めた民主党現職のダイアナ・デゲット氏を破った。
社会主義候補らは、下院民主党トップのハキーム・ジェフリーズ院内総務(ニューヨーク州)が支持した候補を破るなど、党執行部の反対を押し切って勝利するケースが相次いだ。
近年、社会主義に対する支持は緩やかに広がっているものの、米国では依然として資本主義を支持する声が圧倒的に多い。
世論調査会社ギャラップによると、社会主義に好意的な見方を示した米国人は2010年には36%だったが、2025年には39%に増えた。
一方、資本主義に対する好感度は2010年の61%から低下したものの、2025年でも54%と、依然過半数が支持している。
ニューヨークで勝利した民主党の社会主義候補らは、「移民税関捜査局(ICE)の廃止」や「メディケア・フォー・オール(国民皆保険)」を訴え、イスラエルへの米国支援の制限などを公約に掲げた。こうした主張は、民主党主流派も次第に受け入れつつある。
一方、民主党内には、社会主義路線への傾斜が選挙で不利になると警告する声もある。
ジョシュ・ゴットハイマー下院議員(民主、ニュージャージー州)は、社会主義勢力が「民主党を乗っ取ろうとしている」と批判した。
同氏は最近、SNSに「民主党は幅広い考え方を受け入れるビッグテントだ。それがわれわれの強みだ。米国の理念や価値観、指導者に反対する反米的な過激派に居場所はない」と投稿した。
アダム・スミス下院議員(民主、ワシントン州)は、民主的社会主義の政策綱領について「われわれの連合勢力に対する重大な挑戦だ」と述べた。
CNNで「彼らは、この国では支持されていない思想や政策を推し進めている。率直に言って、移民取り締まりや刑事司法、さらには自己責任や説明責任、経済的機会といった基本的な考え方に関しても良い政策ではない」と語った。
スティーブ・スカリス下院院内総務(共和、ルイジアナ州)は、一連の予備選結果について、「ジェフリーズ氏は党を共産主義者に乗っ取られ、もはや統制できなくなっていることを示している」と述べた。
同氏は連邦議会での記者会見で、「民主党に対するボルシェビキの乗っ取りは本格化しており、この11月の選挙では共産主義と自由が争うことになる」と主張した。
さらに、ジェフリーズ氏と、社会主義の象徴的存在であるバーニー・サンダース上院議員(無所属、バーモント州)との対立に言及し、「2人は今、公然と争っているが、勝っているのはサンダース氏だ。民主党予備選ではサンダース氏が支持する候補が、ジェフリーズ氏の候補を打ち破っている。接戦区では、現職共和党議員と共産主義者との違いが極めて鮮明になっている」と語った。
これに対しジェフリーズ氏は、共和党の「共産主義」批判を一蹴した。
同氏は「彼らは焦っている。共和党は米国民の生活を良くしたという成果を一つも示せておらず、そのため右往左往している」と述べた。
さらに、「マイク・ジョンソン氏やスティーブ・スカリス氏らの誇張した発言は、ほとんど気にしていない。米国民は本気で受け止めていないと思う。われわれを共産主義者と決め付けようとする試みは失敗に終わる」と語った。
民主党が下院多数派を奪還した場合、下院議長就任が有力視されるジェフリーズ氏は、ニューヨーク市での予備選で勝利した急進左派候補らに融和姿勢を示している。
その1人であるブラッド・ランダー氏は、下院議長選でジェフリーズ氏を支持すると表明している。
下院進歩派議員連盟議長で、連邦議会の急進左派グループ「スクワッド」の一員でもあるグレッグ・カサール下院議員(民主、テキサス州)は、「共産主義者」との批判をあざ笑った。
同氏は「共和党はハリー・トルーマン元大統領にも同じことを言ったが通用しなかった。バラク・オバマ元大統領にも言ったが失敗した。もしそれしか攻撃材料がないのなら、共和党は勝ち目がない」と語った。
ジェイソン・クロウ下院議員(民主、コロラド州)は、共和党について「政策らしい政策がない」ことを隠そうと「架空の敵」を作り上げて攻撃していると批判した。

2 時間前
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