オーストラリアのアスリートがスポーツ大会で、便漏れしながらも競技を続行したことに批判の声が上がり、主催者が謝罪とルールの改善を発表した。
問題が発生したのは9月12日に中国で開催された、今世界で人気急上昇中の屋内フィットネス競技「HYROX」の北京大会でのこと。
豪ABCによると、HYROX競技の女子世界記録保持者であるオーストラリアのジョアンナ・ヴィエトリク選手が、大会途中で便漏れしながらもレースを続け、さらには優勝を手にした。
英The Guardianによると、同選手は競技後、病床のようなベッドに横たわる自分のセルフィーとともに、「やるなら限界まで。勝ちは勝ち」とのキャプションを添えてInstagramに投稿、その後削除したという。
同選手が茶色い汚物を脚に垂れ流しながらも競技を続ける様子はSNSで拡散され、「棄権すべきだった」「なんで続行させたの?」「衛生面・健康面において危険」など、競技を続行した同選手と、その状況を容認した主催者の両者に厳しい批判の声が寄せられた。
中国の国営メディアGlobal Timesによると、HYROXは問題のレースが行われた後、翌日にも開催される同大会のため、汚染された器具の撤去、該当レーンの閉鎖、カーペットの張り替えおよび徹底洗浄など大規模な清掃を実施したという。
北京大会での一件について、HYROXはInstagramで14日、「主催者として私たちは皆さんの不満や疑問、意見に耳を傾け、何が起きたかを検証し、継続的な改善に向けて責任を負う覚悟を持たなければならない。そしてそれを実行する」と述べた上で、「不満は決してアスリート自身に向けられるべきではない」と指摘。SNSやDMなどいかなる手段であっても、暴力の脅迫やアスリートへの危害を煽るような行為を行なったと特定された人物は「すべてのHYROXイベントから永久に追放される」と投稿。現在、調査と責任者の特定を進めており、厳正な措置を講じると加えた。しかしその後、その投稿は削除された。
その後、HYROXの共同創業者のモリッツ・フュルステ氏も声明を投稿。
「直接的、あるいは間接的に影響を受けたすべての方々、そして私たちの対応が不適切だったと感じたすべての方々に謝罪いたします」と述べ、HYROXがレースを即座に中断しなかったのは「過ち」だったと認めた。そして、早速このような事態の再発を防ぐための新しいルールと手順を導入したと述べた。
既存の大会ルールでは、コース上で床に唾を吐いたりゴミをポイ捨てする行為に対しては、すでにペナルティが設定されていたが、排泄物に関する規定は含まれていなかった。
ESPNによると、新たに更新されたルールでは、血液、嘔吐物、尿、または便が本人や他の競技者に対して健康上の問題や汚染のリスクをもたらす場合、レースディレクターに選手を棄権させる権限が与えられ、このような状況で棄権となった選手は、レース未完走として記録されるという。
HYROXとは、1キロのランニングと1種目のワークアウトを交互に8回繰り返す屋内フィットネスレース。ドイツで始まり、今では日本を含め世界中で大会が開催されており、近年急速に人気が高まっている。

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