あえて“すぐ届かない”メッセージアプリが、SNSで人気を集めています。
話題になっているのは、2026年4月に登場したiOSアプリ「Carrier Pidge」。送りたい相手までの実際の距離をもとに、デジタルの伝書鳩が時速最大約177キロで飛び、メッセージを届けます。
例えばニューヨーク市内なら数分ほどですが、開発者がシカゴの友人へ初めて送ったメッセージは、到着まで8時間49分。ロンドンからトロントなら1日以上かかります。
しかも、会話ごとに鳩は1羽だけ。届くまで次のメッセージは送れず、0.2%の確率で鳩が迷子になったり死んだりして、メッセージが届かないことも。その場合、新しい鳩は99セント(約155円)です。
一見すると不便ですが、8月に開発者の投稿が拡散されると利用者が急増。SNSでは「待つことがポイント」「既読がなくてプレッシャーが減る」「地図で鳩が飛ぶのを見るのが楽しい」「鳩が死ぬ可能性があるのが面白い」など、その“不便さ”を楽しむ声が寄せられています。
開発者のノアさんは、ハフポスト日本版の取材に対し、「普通にメッセージを送ればいいのに、わざわざ伝書鳩アプリを使うという“意図的な不便さ”が面白いと思った」と説明。さらに「鳩の一部が目的地までたどり着かない仕組みと組み合わせたら、面白すぎて作らずにはいられなかった」と話します。
最後に、日本のユーザーに対し「常にメッセージを送り合わなければ、というプレッシャーを感じずに、友人や家族とつながる方法として使ってほしい」とメッセージを寄せました。
通知や即レスに追われる日々だからこそ、「届くまで待つ」時間そのものが、新鮮に感じられているのかもしれません。

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