人前での「スピーチ不安」を克服するのにVRが有効

4 週間前 10

スピーチが怖くなるのはなぜ?

人前で話すことに不安を感じるのは、決して珍しいことではありません。

実際、「スピーチ恐怖症」は多くの人に見られる一般的な恐怖のひとつとされ、多くの研究で報告されています。

特に学生や社会人にとって、プレゼンテーションやスピーチは避けられない場面です。

しかし調査によると、イギリスの学生の約80%、アメリカの学生の約90%が発表時に不安を感じていることが分かっています。

このスピーチ不安の背景には、心理学的な要因がいくつか関係しています。

主な原因としては、

・「失敗したらどうしよう」というネガティブな自己評価

・人前での発表が少なく、慣れていないことによる経験不足

・聴衆の視線や反応を過度に気にする社会的不安

などが挙げられます。

画像Credit: canva

これまでの研究では、不安を克服する方法として「暴露療法(Exposure Therapy, ET)」が有効であることが指摘されていました。

これは実際に人前でのスピーチ練習を重ねることで少しずつ恐怖の対象に慣れさせ、不安を軽減する治療法です。

しかし対面でのセラピーは費用が高く、時間がかかりますし、実際の聴衆を用意するのが難しいという問題があります。

また練習とはいえ、いきなり本物の人の前でスピーチ練習することに抵抗を覚える人も多いでしょう。

そこで注目されるのがVRを活用した暴露療法(VRET)です。

VRならば、安全な環境で何度でもスピーチの練習ができ、コストも抑えられます。

ではこの研究では、どのようなVR実験が行われたのでしょうか?

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